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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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2010年02月25日
今日、通知が届きまして、2011SS展においても、ジャパンクリエーションのデザイナーコラボをさせていただくことになりました。今回コラボしていただくデザイナーは、The Dress & Co. HEDEAKI SAKAGUCHI(坂口 英明)氏です。2010年のSSの写真などを拝見させていただくと、パリを思わせるようなフェミニンな感じのデザインで薄い素材がよいのかなあと思っていたりします。

そういえば、サンディエゴにいたときに、クラスメートにフランス人の女の子がいました。ジュディフォスターの若い頃をかわいくした感じで、なにもかもがモデルっぽい感じの人だったのですが、フランス人としてはあれが普通のレベルだというヨーロッパの人たちのコメントをいただきました。イタリア人にはかっこいい男の人が多かったのですが、それも普通だということで、日本で人気のモデルさん顔というのは、その国の普通の顔なんだなあと思ったりもしました。昔人気だったジェームスディーンのポスターがめずらしくアメリカにあったのですが、そのくらいの顔が普通であるという感覚こそが、日本人が欧米に憧れるところではないかと思うのです。ジェームスディーンは今見ても自然体な感じなので、時代遅れを感じません。欧米の自然体かつ普遍的なカッコよさに目が向いているので、普通なカッコ良さをもとめる日本人のテイストというのは案外よいんじゃあないかと思うのです。

今日も、午後から、糸商さんが見えられお話をしていました。糸を見せてもらうのですが、実際に一つの糸を見るのは数秒のことです。それを2分3分触りながら、何に使うかを考えて、そのときの工程を頭の中でザーッと走らせて問題があるかどうか考えるのです。そのときに、織の経験、染の経験、加工の経験などから、過去の失敗などをチェック項目として糸商さんと情報を交わすことで、自分の用途にとって、この糸は大丈夫、大丈夫でないということを判断します。実際に、使ってみないと分からないこともあるのですが、その前にその糸を使える用途があるのかなど、頭の中でじっくりとシミュレーションすることが大事なのです。