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リネン日記
学校で勉強する経済学というのは
2016年04月30日
需要と供給曲線というものを経済学では勉強するが、それが資材の世界の経済論理で、アメリカンビジネスっぽいものである。日本の市場がいつのまにかアメリカンビジネスっぽくなって、食品なんかも全国チェーンレストラン&ファストフード、繊維にしても同じくファストブランドが強い流れ。

ファストブランドが既存の百貨店ブランドを淘汰していった感があるが、ファストブランドvsファストブランド。自分たちの販売しているものの価値をゼロにすればするほど勝ち残りやすい。店内にお客さんが溢れているような状況をつくって成り立つビジネスモデル。

量を流すことで成り立たせるビジネスモデルなので、店舗数の拡大なども重要な要素。広がり続けることが成功のようにみえるが、いつまでも広がり続けることなんてないのである。最初はベンチャーでアルバイトでなりたっていても、成功して正社員雇用となると、毎年、会社が年を取り始め毎年業績というものは悪化していくのが普通である。大きければ大きいほど後戻りができなく、大手アパレルのリストラなどにみられる一般的な路線が待っている。

アメリカンビジネスモデルで、拡大路線はバラの道で、縮小路線というのはイバラの道である。今まで成り立っていたコストが縮小にともないどんどんと成り立たなくなってくる。路線変更というのが必然で、利益を確保するために値上げに転じるのだが、’一番安い’という無料の宣伝効果を放棄したことになるので、話題にも上りにくくなくなり、ブランドイメージがファッションから、アウトオブファッションに変わってしまうという致命的な問題を抱える可能性がある。

シャープなんかも昔は家電メーカーとしては二流企業のイメージだったが、一流企業になって中身が空洞化してしまったように思える。これは企業の責任というよりも、国の雇用行政や雇用に関する法律が企業を破綻に追い込んでしまうことが多い。日本の国には100年企業が世界一たくさんあるけど、戦後の画一化の流れの中で、そのほとんどが消えていくことになる。