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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
羽毛布団
2016年05月10日
羽毛布団の産地偽装が叩かれているけども、リネンにしても他人事ではなかろうかと思える。日本の業者が、安く買って高く売ろうとするとそういう結果になるので、日本の国内の問題であろうと思える。

日本の大手のハンバーガーなんかも、近年最大クラスのチキンナゲットのフェアをやったときには、裏があって、その仕入れ元である中国国内では鳥インフルエンザで中国国民の安全のために市場から鶏がほとんど消えていたときに、日本にはその中国産の鶏肉が大量に入ってきた。鳥インフルエンザが油で揚げたくらいで解決するなら中国でも市場から消えることはない。日本の食べているお母さんや子供たちはそんなこと知らない。ココイチの産廃問題あったけどもあれよりこっちのほうが危ない。

狂牛病も同じで、日本の大手の牛丼チェーンにとっては消費者の安全というものは二の次で利益優先、それは国の行政の姿勢だろう。何十万分の一とかいうのを無視できるというが、日本に入ってこないわけではなく、アメリカのショートプレートのほとんどが日本に入ってきているので、確実に日本で狂牛病肉が流通しているのだ。統計的に考えて日本で食べる牛丼の何十万杯に一杯が狂牛病肉であるという事実は正しく捉える必要があるだろう。政府も一緒に安全宣言して輸入再開では、なんで日本の農家に全頭検査させたのという話になる。日本国内はガチガチに締め上げて海外から入ってくるものに対しては緩い。安全という口実のもと安全意識がないのが行政、そういう行政こそ指導が必要だろう。

ビールなんかも日本では、普通のビールよりも、発泡酒やリキュール系の第二からはじまり第五のビールまで、安さを求めて、本物のビールが高嶺(高値)の花となりつつある。行政も絡んで、日本国内で流れるものが三流四流が普通になってしまっているのだ。

昔、視察でインドにいったときにも、知り合いが作っているからとインドのものを日本に売りたい日本人は手織りだという説明だけど、細番手の比較的密度を込めたガーゼ織物なのに手織り特有の織り斑がまったくみられないのと、どうみても縦切れキズがあるまま織っていて手織りでなんでキズだらけなのと思うけど、そういうのもわからない方がものを斡旋して、手織りでないものが手織りとして手間の掛かった高級品のように流れる。

実際に織っているインドの方と話す機会があって話を聞いて、日本の織機の説明を聞いてきたときに説明すると、インドのその業者さんの生地は縦糸切れ検知のドロッパーのついていない動力織機を使っているから、あのキズがあると納得、別にその業者さんが手織りと偽っているわけでもなく、斡旋する日本人の勇み足なのかもしれないが、偽装の発端はこういうのが多いのだが、販売するときにそれが謳い文句になってしまう。