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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
プレミアムテキスタイルジャパン初日
2016年05月24日
プレミアムテキスタイルジャパンが始まった。ネームが自分でネット登録ダウンロードを印刷して持っていく形になり、それが時間がなくてコンビニで印刷。10時10分前の準備スタート。遅れてないだけまだ良かった。

印象としては、海外のバイヤーさんが半数を占める形でなんでと驚くほど、歩いておられる方というのはもちろん日本人が多いのだが、ブースに来てお話しするお客さんというのは海外の方である比率が高い。

近江上布絣柄プロジェクトの絣のアーカイブをご覧になられて、日本らしいテキスタイルをみれてよかったなあという方が多く、この4月にプロジェクトが始まったばかりで、現在は、染料の確定、手法の確定、これから1年かけて一つの形にするという説明をさせていただくと、まだ、商品として形になっているものがないということでがっかりとされる。

それでも、横絣技法の説明などをさせていただくと、その気の遠くなるような手間の作業に驚かれる方が多い。イタリアのデザイナーの方は、いろんな展示会で20年テキスタイルをみてきたけど、とても感動をして下さっていた。

このプロジェクトは、作品として見せる部分とそれを実際につかっていただく部分の二つになるかと思える。弊社も一般的な流れで、売れるものづくりということで、市場のニーズに合わせてものをつくるという部分がメインではあるが、自分が作りたいものを作るとか、自分の力の限界にとか、ほかの人ができないとかやらないことをとかのあたりまで、実践する部分があってもよいのだろうと思うし、また、そういう部分があって世界から注目されるような生地が生まれてくるんだろうと思う。

別ラインとしては、近江上布プリント柄プロジェクトとして、量産向けにはデザイン性を活用し、プリント生地として使っていただくことも可能ではあり、この絣織物を広幅で織るというプロジェクトは、芸術的なものづくりの部分を残すという意味では日本の織物業界にとっても、存在して成り立ってもよいだろうチャンネルではないかと思うのだ。

滋賀県の技術センターの方も、滋賀県の企業の出展者を応援。滋賀県の麻関連でも、湖東産地からは、近江織物さん、麻糸商会さん、滋賀麻工業さん、高島からは杉岡織布さん、が出展されている。センターで、この冬には染色方法などに関してトライアルをできるような形になりそうで楽しみにしている。

今回は、テキスタイルツリーの成田さんにお会いできた。私のような中年世代の男というのは太ってないとだめなのだろうが、最近は食べても太らない。痩せたわねえと、心配されるくらい。普通は年をとると食の細くなる傾向があろうけど、食べるときには普通の人以上に大食いすることが多いので、経年劣化した電気の球みたいなものだろう。

以前使ったことのある国際フォーラムから一番近かった「富士屋ホテル」はなくなってしまった。夜は、「銀座ダイエイ」というホテル。名前が古めかしいけども、中はビジネスホテルとしてはよい感じ。15分ほどで歩いて国際会議場に通える。昨晩はほとんど寝ていないのでぐっすりと眠れた。