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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
普通と特別
2016年07月23日
今日も、勢力的に店舗を展開されているブランドの方とお電話でお話していて、やはりブランドの立ち上げから人の面を一番に大事にされて、ブランド哲学的なものが普通以上に強く存在しているのがそのブランドのほかとは違う感触なのかと思える。サラリーマンっぽいものづくりじゃない度胸みたいなものがあって自分が切り開いていくというあたり。ほかにも同じくそういうタイプの方がブランドオーナーでやられていて、ものひとつ作るとかじゃなくって、ものを作るために、縫製部門をつくるとか染色部門をつくるとか、環境から作り上げていかれる。

外にはいくらでも作業できる環境もあるだろうが、満足できないとなったときに自分の中で満足のできるものを作る環境を持とうとする覚悟。外に頼んでいるうちは、商品だけに注目していればよいけども、中で作るとなると出来上がる不良品や人の問題など自分がつくるという本質が圧し掛かってくる。でも、それをやられているところが結局はものづくりされているブランドさんとして強いなあと思えるのだ。

けども、普通の考えというのが蔓延する中で特別を守ろうとすると大変だろうなあと思える。わからなくて普通、できなくて普通、失敗して普通が、日本のものづくりのスタンダードになりつつあって、人というのは様々で変わることも難しいのであって、高付加価値的なものづくりの中では、正しいだけでなく、素敵なものをつくろうとできるような、特別な考えを理想としている人を集めてしないと仕事の安泰なんてないんだろうなあと、また、そこで皆さんそこで苦しんでおられるのだと、いろんなものづくりを自身で手がけておられる社長や経営者の方々と話していてもそういうこと思う。