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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
8000ベクレル
2016年07月28日
化学物質や電磁波に弱い方がお客様におられて、通常の方の10倍以上は敏感だろうと思える。林与の素材はまだマシだという話をしてくださるが、染の強いものなどはやはり絶えられなく、立っているのも苦しくなるといわれていた。

今、国が、それまでは、上限が100ベクレル/kgの基準を80倍緩めて、8000ベクレル/kgの土壌汚染を全国にばら撒こうとしている。内部被爆を考える市民研究会の http://www.radiationexposuresociety.com/archives/1706 によると、このばら撒く汚染土の8000ベクレル/kgという数字、チェルノブイリで言うと、土壌汚染 2846~8538ベクレル/kgが移住権利対象区域(国家補償による移住の権利)ということらしい。ちなみに、チェルノブイリでは、8538~22769は義務的移住区域らしい。(チェルノブイリの場合は、セシウム137による測定なので、日本のがセシウム135と137による測定ということなので若干の違いはありそうだが調べてみるとセシウム137が重要であるので大きな違いはなさそうである。セシウム135は230万年とかの半減期で放出量も少なく逆に被爆も少ないだろう。これは私見であるが。)

日本政府もチェルノブイリの強制移住区域と移住権利対象区域の境に近い、8000ベクレル/kgを安全としたのだろうが、チェルノブイリでは移住権利対象区域のレベルの放射能を全国にばら撒くことになる。道路工事などに使われるのだろうが、今も、福島では地下水汚染を引き起こして大問題なのに、道路工事に使われた汚染土が、地下水に染み込んで体内被曝というのにつながれば、想定外だったとか後で言っても素人考えでもわかる怖さがある。

130年管理するというが、地下水を汚染するのも管理できるのか、今でも福島の地下水の汚染を止めることもできない、福島の場合には海に漏れ出して薄まるが、全国の地下水を汚染してそれを解決することは、地下水を抜いて地盤沈下、その抜いた地下水もどこに捨てるのかという問題になる。

水蒸気爆発といい逃れて、放射能レーダーが放射能の拡散を捕らえていたのに、放射能漏れを隠匿、自分たちの保身が、何十万人の命よりも大事というのも、電力会社や国の政治家や役人的な考え方、改まるものではない。インターネットで、ニュースを見たが、数日後の被災地で、一般市民や自警団が普通の格好なのに、自衛隊員だけが被爆完全防御の防御服とマスク、防衛庁も知っていて隠匿して日本の国民の命を危険に晒していたのだろう。日本国民の命を守るとか不可能だろう3月11日の時点で放射能漏れを感知していたことを公にしたのが半年後、やっていることが笑えるとしかいいようがない。

あの緊迫した状況の中で、放射能漏れを隠して、水蒸気爆発と偽る。米兵が被爆して訴訟問題に発展、国にとっても国民の命というのは軽いということだろうが、今また、日本中に、旧ソビエトの安全基準以下の汚染土がばら撒かれ、日本中がチェルノブイリレベルでは、移住権利対象区域レベルの危機に直面する。日本がソ連だからと笑っていたチェルノブイリ以下の安全意識であるというのも馬鹿すぎると思うが、日本の現実としてそのリスクも明らかにされずに全国民でリスクを分かち合えるだろうか。

法的な基準となってしまえば、どこに具体的にばら撒かれるかもわからずに日本中の地下水を汚染する。水俣病、アスベスト、HIVどころじゃない、規模的には、それらの何万倍も健康被害をもたらし解決費用も何千倍となるだろう。アメリカ政府の発表では福島の放射能はチェルノブイリを上回ったとか、それが事実出ないとしてもチェルノブイリの半分。チェルノブイリが30年ほど前なのに今もその傷痕は悲劇なまま、チェルノブイリの場合には石棺化でなんとか拡散をとどめようとしたが、日本の場合は、失敗した人間たちが拡散をしようとしてさらに無限の被害をもたらす。放射能漏れ隠匿どころじゃないことが、また、リスクも知らされるに安全だ管理できるとして行われようとしている。かつての基準値の80倍を安全というか、法律や基準値なんてあってないようなものである。

日本の水というのは、世界に誇る資源だといわれたが、体内被曝は1000倍という怖さ。ピロリ菌もびっくり、8000ベクレル/kgがばら撒かれると地下水なんて考えると飲めなくなる。セシウム137が重いからといって安心はできない、地下水にしても雨が降ると泥臭くなる地域もあったりするから。

地下水に流れ出してセシウムが体内に取り込まれるとか想定していないとかだとすごいね。魚でも地下水からセシウム取り込んで被爆しているのに。人間でも体内に蓄積され、人体が内部から除染されないとならない事態になる。魚ならごみのように捨てればよいけど。人がそうなったらどうするの。そんな技術ないだろうに、8000ベクレル/kgを全国にばら撒いちゃうのか。裏では議員や役人も絡んだ汚染土ビジネスが動いているんだろうけど、130年の管理なんて絶対に無理、堤防決裂の土砂災害や何十年に一回の巨大台風で一発で終わり。第一候補は道路工事、リニア工事とかだろうけど、工事作業員の安全とかも考えていないのではないか。

また、縦割り行政の日本、道路を何回も掘り起こす、そんな想定もなく管理できるとか。よく、土壌汚染を法令違反だと土を入れ替えさせてからでないと工事しないとならないというのがあるけど、国が公共工事で放射能汚染土を使ってやったらまずいだろうね。環境庁が動いて8000ベクレルと決めたというからびっくりなのだ。環境破壊庁と庁名を改めるべきだろう。いろいろと危ないというケースが想定されすぎだけど、汚染土利権に目がくらんで想定しないだろう。電磁波どころじゃないよ。また、食物連鎖の怖さも注意、植物ですら放射能を取り込むんだから。後世には、安全な国土を残すのが現世代の努力すべきことのひとつだと思うが、原発を受け入れて、一番避けなければならない放射能を国内にばら撒くことに傾いてしまうというのはどういう判断なのだろう。利権や保身が動いているとしか思えない。

どんな国際的な約束があろうが、国連でも日本国民の蒙る被爆被害を訴えれば、鬼じゃない無限拡散を認めてくれるだろう。原発を地球環境に良いとして推奨した国連にも原発というものの実態を正面から見据えるチャンスである。日本国民が将来の健康被害蒙ることになれば、日本国の失態を人道的でないと国連が追及する羽目になるのが流れだろうが、国連も原発利権にとらわれずに人道的な判断をすべきであろう。CO2とか、原発はそんなきれいごとのレベルじゃない、国民の命すらも考えないような利権が働いて成り立っている。

たまたま、人の力が及ばず放射能の大半が地下から流れ出したから、石棺化を免れただけで、下手に新しい技術でとか利権にまみれた人間の力で原発を抑え込もうとしても、無理なところ。今の国民を救うはずのミイラ取りがまさに国民を食いつぶすミイラみたいな状態では駄目だろう。8000ベクレル/kgの汚染土をばら撒いてそれを管理するなんて絶対に無理。国の指導で、ダイオキシン、アスベストでさえ、諸悪の根源のように、大掛かりな対策しているのに、その何千倍も危険な放射能ばら撒く。他国の核の脅威とかじゃなく、日本の国が国民に大きな放射能の脅威を与える問題、もう一度考え直してはどうかと思う。私みたいなおっさんなんかはどうでも良いが、なんの罪もない生まれてくるこれから日本で生まれて暮らす人たちが、その被害者になる可能性というのは、今の世代が自分かわいさを優先するのではなく避けるべきではないのかと考える。