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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
除染というのは
2016年08月05日
除染というと、放射能が消えてしまうような錯覚に陥るかもしれませんが、放射能は除染ではそこから取り除いてもほかに移動しているだけのことで、除染で放射能は移動するだけで消えることはありません。

放射能に被爆した場合に、皮膚をはぎ落とすかのように擦って表面被爆を取り除きます。体内被曝はどうしようもありません。一番怖いのは重いセシウムのような元素が肺に入ったらとか、ストロンチウムのように体内に取り込まれやすい元素です。

基本的に、濃度を高めて人から離すか、濃度を極端に薄めて危険のない範囲にするのが解決方法なのですが、国際基準の100ベクレルの80倍の8000ベクレル/kgを、公共工事に使うというのは危険すぎます。まだ、絶対に人の近寄らない無人島など探して、濃度の濃いまま一箇所にまとめてしまったほうがましでしょう。百数十年管理するなんて、原発すら40年の管理が難しく、廃炉すらひとつも成功していないのに、言うのは簡単ですが、やってしまったら後の祭でしょう。地下水を汚染するのが心配だし、魚で起こったような濃度の蓄積が、土中の生物でも起こりかねません。土中の生物の体を構成するのは土中の養分なのですから体内に蓄積される可能性はあろうかと思います。

1.5mほど地下に埋めて土を被せるという話も驚くところで、なぜ、何十メートルもの地中にまとめて埋めてしまうとかしないのかという疑問が沸きます。東京の地下鉄でも50m下を走っているのですから、技術的にはできないことはないのです。無人島案が駄目なら、深い穴を掘って数メートルのコンクリートの壁で囲い込んでコンクリートで蓋する方法もあろうかと思うのです。全国の公共工事に使うなんて、道路工事や埋め立て工事に使うんでしょうが、水俣病なんかもまさかという結果でだれもが予期していなかったことが起こったのですから、そういう問題があえて起こりそうな種を撒く愚行をすべきではないでしょう。放射能を人の手で全国に拡散ですかほめられたことではありません。