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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
機械の調子
2010年03月11日
先日の県関係の面接に伺った時にも、産地が抱える問題として後継者不足という問題があります。実際に、麻を織るというのは、無地など資材系のスタンダードなものは織れても、服地に使うような特別なクラスの糸のものを織るというのは、普通のところではやっておられないので、扱うこと自体が手ごわかったりするものです。

織機を丁寧に調整し、織れるようにしても規格が変わるとまた調整のやり直しで、織機の台ごとの癖もあったりで、この台ではうまく織れるけど、他の台では織れないというようなこともあったりするのです。

織機をうまく操れるか操れないかは、織機の構造をしっていることも大事なのですが、それ以上に、微妙な糸の調子や問題を見極めてあげることが大事なのです。ときに、織機に問題があるのか、糸に問題があるのか。糸に問題がある場合には、それを改善してあげないと織れないのです。その見極めが大事で、糸というものをよく知っていないと、ベストの調整になっている機械を、逆に調子悪く調整してしまうことになります。難しいものを手がけるということは、常にこの問題とにらめっこなのです。