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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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ハンガー
2016年10月03日
会合で、ハンガーの件が出て、ハンガーのフックのプラスチックな部分がエコじゃないという話なのだが、ここまでファッション業界のエコ意識はきているのかと私は驚いた。そうなると展示会でも、もう天然繊維以外は提案ができなくなるレベル。私自身、鉄やプラスチック製品も使い捨てにしなければ別に悪いことじゃないと思う。

携帯電話でも今は2年で買い替えとか壊れたら交換で、使い捨てに近い時代。日本の場合には商業エコ的な部分があるので、電化製品にしても1年の保証期間以内しか動かなくなったときの保証がなく、いまの壊れやすさは異常で、1年とかで壊れるものをつくって買い替えなさいという日本的なエコモデルのビジネススタイル。昔はすぐ壊れても海外製品だからといっていたのが、今は日本メーカーのものでも同じ、日本のメーカー物でも海外でのOEM生産であるとかが多い。

よくいわれたのが、保証期間が過ぎるころに壊れる家電製品。コンデンサーの問題だろう。今の自動車に使うコンデンサ以外は1年ちょっとが寿命のものが多い。保証期間が1年なので一年しか持たない部品を使うのもメーカーのコストダウンの手であって、昔の日本製品というと何十年も持つものだったが、今は日本製品といっても海外製品と同じ水準の部品を使用していることが多い。それが多くなると結局、何十年も持つコンデンサーの製造なんて無意味になってしまう。

古くなればゴミみたいな感覚や発想が一番エコとは違う。必要なだけを買うのがエコなのかというと最終の消費者であれば使わないものを買うのはエコではないだろう。業者ならいつか使えるときまでもっているのもエコのひとつ。その概念が日本のエコにはないのが不思議なほど。その分、商品に耐久性なども必要となってくるだろうけど、それが良いもののひとつの価値基準でもないのかと思う。