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リネンや麻を織る日々をつづっています。
リネン日記
2017年07月27日
仕事で我が出ると仕事というのは難しくなる。好きな風に仕事をやっている人のものづくりは我の塊になりやすく、完成度が低く、自分に厳しい人のものづくりのほうが完成度が高く、同じ設備で同じ材料で同じことをやっても他の人よりもよいものができるのが普通だろう。好きでやっている人が業務としてやっている人に負けてしまうことすら多いのがそのあたり、気分で仕事をする人というのは一番厄介なところがある。

今は、基礎力よりも応用力がないと駄目なところがあるので、今、目の前にあることを普通にこなせる力とプラスアルファの力が求められる。プラスアルファの力というのは自分自身で仕事を進めて結果を出せるような力だろうと思う。そういう力は教えてもらうことが基本の学校では養われにくいものである。壁にぶつかったときに教えてもらって解決するよりも自分で解決方法を求めて前に進んでゆく、先生の居ない状態で進めるかどうか。自分で一番良い答えを見つけ出す必要がある。

決まったやり方があっても、自分のやり方でやってしまう人というのは不器用なのだ。他の人が上手にやっている従来のやり方も真似できずに、自分のやり方を持ち出しそれを他の人に強いるというのは全体の完成度が落ちてしまう結果になり、その人の考え方が変わる必要があったりする。仕事で普通はいろんなやり方があるけども、作品的なものづくりと、工業的なものづくりとでは、やり方も変わってくることもありえるということも大事だろう。いずれにせよ、仕事としてやるならいざという一発勝負で正しいものをつくれ結果をのこせるのが本当の力だとは思う。