2017年09月03日
機能から調子よかったシャトル織機の1台の右側のクラッチの軸受けの辺りから異音。この織機は、2年ほど前に最初に動かしたときに、クラッチが切れずに、夜中勝手に動いて、縦糸が全部切れてしまっていた悪魔の台。あまりのダメージにその織機を部品取りにしようかと思ったけども、Vベルトを代えて、数箇所調整を加えて、ほかの台と同様に動くようにまでもってきて、つい先日まで安定的に動いてきた台。それが、クラッチに近いところで異音を出していて、今、掛かっている縦糸が全滅する可能性もあろうかと心配。
今日は、その織機に10回近い調整を掛けたが異音が収まらない。1日中いろいろやったけども、異音が収まらず。織ることができない状態で、異音がなっている状態で軸が回り続けると軸が削れてしまって修復不能になるか、クラッチを拾って勝手に動き出して、縦糸全滅とかが想定。織機を動かしても離れることも出来ず、異音対策。最後、油さしをクラッチのアナに思いっきり突っ込んだら、油さしがかなり奥まで突き抜けてびっくり。すると異音も収まって、今までの安定した状態に戻った。ゴミが使えていてクラッチが切れるのを悪さしていたのか。
10回の調整というのは、1回が30分から1時間掛かり、腕まで油にまみれてドロドロになって、腕から指先までを綺麗に洗って試運転をする。原因箇所が調整したところでなければ元に戻して、腕から指先までを綺麗にまた洗いなおして、試運転の繰り返し。ほかの織機も動かすことができないので、一番苦しい仕事をしているのだけども、仕事がまったく進んでいない状態で、仕事が出来ていないに等しい。
織機なんて、あってもそれがまともに動かないなら仕事をしていてもマイナスそのもの。まともに動いても正しいものがつくれなければマイナスそのもの。それがサービス業とは違うところで、ものづくりというのはそのものをつくる人の作業の正しさがものに現われ、正直だなあと思う。織機というのは正直。人というのは正直じゃないことが多く、いい加減な作業をするもの。本来人が素直で正直な作業ができれば機械を上回れるのだけども、人というのは面倒とか適当にやってしまうので、機械よりも劣ってしまう。
機械化されて人が機械を操ることが仕事になって、余計に仕事内容が行動になったのに、人の代わりに機械が仕事するみたいな感覚だと人の力というのは正しいものも作れないところに落ちてゆく。携帯のようなガジェットにしてにより身近になっているけども、自分がそのガジェットを使うのが目的というのではなく、ガジェットを活用して自分の目的を果たすということが必要だろうと思う。