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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
トラブル発生
2017年09月12日
いろんな仕事に追われている中、シャトル6号機も立ち上がり厚織りが順調かと思いきや、モーターが回らなくなる問題。モーターを交換して、モーターのVベルトも交換して、インバーターも交換しても駄目で、結局、クラッチレバーの加減を調整することで元に戻った。一つの原因を探すためにいくつもの探りをいれる、体力も使うけど、すべて短時間で試して、最終正しい答えにたどり着く必要がある。

レピアでキズが出て織れなかった60番手をシャトルに乗せ変えして、ほとんどキズもでることなく織れる様になった。結論として、まだややねちっこいので織る前の糸に問題があるように思える。原因は糊の問題だろうと思える。織物というのは織機が動けばよいというのではなく、糸という材料が問題のことも多い。2年ほど前は、筬が横糸を打ち込むときに横糸が打ち切れする問題で数ヶ月を要したことがある。調子のよい織機に掛けていって織れるように調整しようとするとその織機でも織れなく織機がガタガタになる。調子の良い織機が糸のせいでボロボロになる。

同じ規格の織物ばかりを織っているわけでもなく、織機に違う糸を掛けて織れないということがあったりするのが普通で、織機を調整して織れる状態に持っていく、太い糸と細い糸では、織ったときの糸の食い込みが違うので、太い糸の場合には多めに縦糸を送ってあげないと駄目だったりする。だから、同じ織機の状態で同じ織物を織れる様に、織る人の人数は少なくても織機は織物の縦の規格の数だけあるほうが良いと思うのが林与のスタイル。織るのがシビアな織物を織る場合には余計な調整が必要なのでそう思うのと、今は、カウンター見本、展示会、本生産となると半年くらいの間に3回同じ織物をつくるような話になるので、それなら1年中同じ織物を織れる様に放置したほうが生産の多様性を保つことが出来る。