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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
インターテキスタイル北京セール
2010年03月28日
林与が3月29日からインターテキスタイル北京に出展いたします。そのお祭り気分を味わっていただこうと3月29日から3月2日の間セールを計画しています。楽天さんへのお店のオープンも3月29日には控えておりますので、こちらのほうを1日優先してセールをスタートいたします。(次のセールはジャパンクリエーションと合わせた時期を計画しています。)発送等が3月3日以降になり、ご不便をおかけいたします。

夕方、ジャガードのレピア織機の別の部分を再調整いたしました。糸を切る機構の強さの調整と高さの調整です。織物を作るときにはいろいろな問題が起こりますが、機械というのは正直ですから、調整の悪いところを正しい位置に戻してあげると問題がクリアされることが多いのです。

ある問題を直そうとするときに、別の場所で調整して何とか織れていても、他の織物を織ると、また別の問題がその織機では発生いたします。織機の不具合というのは、基本的に部品が消耗したとかが原因であるというよりも、消耗した部品を交換した時の取り付け方が悪かったり、なにかを調整したときに本来調整すべきでないところを調整した問題が、後々出てくることが多いのです。調整が出来るということは非常な利点なのですが、その調整ができることが、部品をはずして再度取り付けるときのアダになることが多いのです。

織物という産業は、織機を守った一つの世代が終わると衰退してしまうことが多いのです。紡績に関しても同じことです。今の中国の紡績を支えているのが、実は海外の技術者たちで、その人たちがいなくなれば高い品質はすぐに守れなくなります。ヨーロッパや日本の技術者たちはもう自分たちでものを作らなくなってしまっているので、今の世代がいなくなればまた中国の紡績技術も、将来、衰退する可能性は高いです。一人二人の技術者が工場全体を監修していることが多いからです。中国企業というのは、ノウハウだけを得てあとは自立するということを行いがちなのですが、それが品質を維持できない問題であったりもします。