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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
納品
2017年12月26日
今日は神戸に納品のため東名を走るも吹田から尼崎が事故通行止で、茨木で降りて西宮まで下道を走って長旅になったが間に合った。織物を生産するのは張り詰めたところまでもっていって動くことが多い。車で数時間掛けて納品というのは運送会社に頼むか頼まないかの違いだけのことだとは思うので、追われているときには自分で納品したほうが時間的な問題をクリアできることが多い。

夜9時過ぎに戻ってから、デザイナーの子の猫たちとお別れ、半年前に保護された子猫を2匹譲ってもらったのだが、デザイナーが猫アレルギーが出てしまって、猫アレルギーに効く薬というものはないということで、残念なことなのだが新しい飼い主を探してもらうことに。

ボランティアでご夫婦で、捨てられたりした猫の飼い主探しの世話をされているお二人。本当にボランティアの気持ちだけで動いておられる方って居られるのだなあと実感するお二人、保護された子猫たちを自費で養って幸せな環境がみつかるまで守り、しっかりと引き渡すことを目的に動いておられる。仕事をされながら、今日は11時すぎまでこちらで引き取り帰られると1時くらいになるだろう。

私自身は仕事も責任をもってやるということは同じことなんだと思う。昔の人は自分のためではなく、自分が大事に思うほかの人のために働いた。私自身がこの仕事を他の仕事以上に大事に思うのも、多くの人々が大事にしてきた仕事で仕事らしい仕事だなあと思えるからである。また、自分の手で生み出してゆくという人々を幸せにできる一番の要素が詰まっている。責任を持って成し遂げないといけないというプレッシャーは常にあるがそれは仕事とすれば普通のことで、耐える部分こそが仕事で、その中に幸せがあったりもする。

30歳くらいのお二人だろうかボランティアの人たちも自分が働いたお金をつかってそうやって捨て猫捨て犬たちを守る社会をつくりあげて、社会の問題を解決しておられる。行政も解決手段がなく、最後は不幸な猫たちを殺してしまう結果になるのだが、この方々は、飼い主に猫に虚勢や避妊手術することを契約として課しておられるあたりも、行政やペットショップ以上に現実を踏まえた対応をされていて、いい加減なよい話だけでものごとを進められているのではない。

デザイナーのおうちに来られた友人などの皆さんが猫アレルギーであることが多い、一説には小さなころに免疫ができていないと、大人になってからアレルギー物質が一回体に入るとそれに反応する物質ができてしまい、次からは反応が過敏になってアレルギーとなるようだ。世の中が住みやすい環境になり、自然や動物に触れることが少なくなって、昔以上に良い環境だから人の耐性がなくなってきてしまっているという部分があるのだろう。こうなると動物が人が接することが難しくなる。

人が幸せになろうとすると、砂漠の中のオアシスを求めることになる。まさに地球温暖化の挙句の果て。私も留学時代にカリフォルニアのアーバインというところにいたが、カリフォルニア自体が砂漠に近い気候で、虫すらもが生きてゆけない土地、そこに水を引っ張ってきて、人々が暮らせるようになり、アメリカでも一番気候的に住みやすい一等地なのである。それが人々の求める理想社会で地球温暖化を危惧しながらも地球温暖化後の環境を求めているところもある。地球温暖化も求めているものそのもので、日常社会では雪が降らない住みやすい日本を求めるのが人の性みたいなものではないだろうか。