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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
鯉のぼり
2010年04月04日
今日は、こどもの日の1か月前の日曜日ということで、字の青少年育成委員ということもあり、字のみなさんと一緒に鯉のぼりを字の3か所に上げました。全部で40匹くらいの鯉のぼりが上がったと思います。1匹が10M近くもある鯉のぼりもいて、圧巻です。

リネンで鯉のぼりを作ったらおもしろいと思っていましたが、綿の鯉のぼりが雨にぬれると重くなって、まっすぐに垂れ下がってしまうということで、市販の薄いナイロンの鯉のぼりが風にはためくのには良いということです。

今、ジャガードでリネン100%を織り進めています。無地ライクな創作的な織物が生まれるのがジャガードの世界です。切れやすいリネンをジャガードで織るのは、織り段ができやすいので要注意で、通常の織機よりも速度を落としておりますので生産性もより低いです。

ジャガードの柄は、特別なものは林与のオリジナルな柄として作ってもらいます。その柄を作ること自体が時間を要する大事な作業の一つなのです。一か所の糸の上がり下がりの癖の出方を気にして紋紙を作り直すこともあり、プリント以上にコンピュータ上と実際の織物の違いの差というものは大きいものです。

アイルランドでも伝統的なダマスクを織っているところは少なくなっていますが、林与もジャガードで細番手のリネン織物を織っているのでその意味がよくわかります。ジャガードのリネン関係に興味を示してくださるケースが多いですが、希少で高価なのにはそれだけ生産が難しいという理由があります。