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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
結石
2018年02月17日
今朝、三角形のガラスの欠片のような形の結石が出て結局は結石が足元の寒さや風邪の原因であったようで体が2年ぶりくらいに相当軽くなった気分。イタリアでの体調不良の原因も分かって、日ごろから水分を多めに取ることを心がける必要がある。結石があると横になりたくなるのは、横になると結石が詰まっているのが解消されるからで、人の体というのはよくできているなあと思う。なぜ、結石が落ちたのだろうと思い当たる節を考えると久しぶりに重めの糸を巻いたビームを肩に担いだからだろうか。

イタリアの展示会で思い出したことに絹織機はなぜ後ろが長いのかという問題。長年の疑問の答えを展示会場で富士吉田の方に教えてもらった。絹を織るために後ろが長い必要があるのかというと、そうではないようで、昔は絹糸の問題を人が織機の後ろで手を加えて解決するために織機の後ろが長いそうだ。今の安定した糸だと絹織機の後ろは長い必要はないことになる。

麻の糸でもときどき、糸質が悪いと私が整経するときに、巻きとり時に手を加えて糸の節などを取り除いてあげることがある。2年前に久しぶりに織った、アイリッシュリネンのハンカチ生地は糸の節をできるだけ取り除こうと巻き始めから巻き取りまで6ヶ月掛けた。時間は掛かって整経機も一台が長い間使えなかったが私なりには満足な結果。人の手を加えることでより完璧に近づくこともある。

なぜ、織物の筬は基本2本通して織るのかという問題もそれなりの答えがあるので一度考えてみてくださいね。1本で織ると、綺麗な碁盤の目には織れるのだが…。