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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
杼箱
2018年03月01日
林与のシャトル織機には、シャトルが4個入る杼箱というものがついている。それが上下してシャトルのお尻側をピッカーと呼ばれるもので叩くことで、シャトルが飛び出す。今日はヒガエがうまく行かず、2番から4番のヒガエに変わるときに咬んでしまう。本気の手術開始。

どこが本当に悪いのか分からないところからスタート。予測したのは、まず、ピッカーのバックするときの位置の調整。駄目。次に杼箱に問題があるのではないかと推測、杼箱の2つのねじが外れていたので、杼箱が上下方向に広がっている、また、横方向にも広がっている。結局、他の織機の杼箱を取ってきて交換してみるがこれでもない。その次に推測したのは杼箱を上下させるカムのストッパーがちょっと左右に位置がずれていて上下してカムを回すギアと引っかかってではないか。調整したがこれも違う。次に、シャトルを叩くタイミングの調整これも違う。その次に、ドビーでヒガエを取っているのだがその途中のバネの具合を見る。これも違う。結局のところ、ピッカーが戻りにくいという問題を解決しないと。それで思ったのが、ピッカーの2本の棒が少しぐらついているのではという問題。これが答えだった。

普通、それまで問題なく動いていた織機にこれだけいろいろ調整を掛けると織機がガタガタになることが多い。そこはほんと気をつけていつでも元に戻せるような形で調整を掛けてゆくことが必要。これだけで、丸2日ほど時間が潰れてしまった。