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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
インターテキスタイル上海2日目
2018年03月15日
今日はインテキ2日目、朝は通訳の人と北京のサイモンさんとホテルの近くで朝食。3人でいっぱい食べて24元。超大食いの林与にとっては天国。会場に地下鉄で向かおうとするも、地下鉄が込みすぎていて乗り込めない。3回くらい乗れず、あきらめて、逆方向の電車に乗って地下鉄が空いている駅から乗る作戦。この作戦は、遅刻覚悟の作戦。

東京も同じなのかもしれないが、2分後とにくる電車がほとんどの路線で満杯で乗れない。東京以上だと思う。これくらい混んでいるから中国の経済は順調なのだろう。名古屋空港からの上海の飛行機が往復で2万円というのも不思議な話だが日本国内はなぜか難しいことが多いような気がする。北京のサイモンさんが上海に来るのに往復で2000元というから、日本から上海の飛行機のほうが安い。

会場でも、絣のストールはひとつしかないサンプルで売れないのだが、全部絣のタイプは1枚が10万円だといってもほしいという中国の方が何人かおられる。1年前にストールブームは終わったような気がしていたのだが特別なものは流れる。ジャパンパビリオンは常にたくさんのお客さん、林与も今日もお客さんが途切れることがほとんどなく、たくさんの方が絣のプロジェクトを見に来てくださる。

林与の近江上布のアーカイブは布を探求しておられる多くの方に驚いてもらえる。そのひとつひとつが力が篭っていて、何千とあってもどれひとつ失敗がないように思え、どれ一つ今つくろうとしても、技法的に限界を超えていて、また、技法だけでなくデザイン性が人の心を捉える。テキスタイルデザイナーにとっては数百枚のハギレでも美術館以上の価値を感じてもらえるかもしれない。その世界を今、広い幅の織物で再現でき、日本の布の力を世界に発信できるような準備ができつつある。

伝統工芸じゃない世界で日本の布の力を発信する。布は、世界中の織物職人たちのコミュニケーションの手段。インテキ上海でも、40cm角の6つのハンガーが人々の目を引く。一晩でスタッフの斎藤と二人で染から6柄織る所まで、覚悟を決めた1日。そういう思いを詰め込んだ一日で出来上がった特別のものが人々に語り掛ける。