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リネンや麻を織る日々をつづっています。
リネン日記
2018年04月09日
昨日の夜は、2度3度で冷え込んだ。工場の中で朝まで過ごして朝加工出し長いラウンドが終わった。午後は来客があって、帰られてから、ビールを少し飲んで1時間ほど寝て、工場で糸を割ったりの作業。その後、夜に長浜のDENの北山さんとDENさんから独立されたharinoanaの尾崎さんがこられて、洋服に使われる布をセレクト。久しぶりにお会いするけども、お元気そうでお互いの近況報告などなど、花粉症には注意である。

50近くで、一晩二晩徹夜とか、学生時代から変わっていないなあと思うところ。私が勉強なんてやろうと思えばいつでもできる。仕事も同じで、憧れじゃなく実際の仕事をこなして行けばよいだけだがみんなそれができない。仕事をこなして行くうちに見えてくることも多い。まず、やらないと。頭で考えていてもやってみてうまくいかないも多い、なら、頭で考えているだけとかはほんとダメで、実際に前に進めていくとか追いつくとかが大事。その前に、自分が前に進めて行こうとか追いつく気持ちがなければ、世間が自分を助けてくれることを期待しても無理な話。

若い方が、織機を入れて自分で動かして行かれる話しを聞いて、今までは人に頼っていろんなことができただろうけど、これからは自分が作業する力がないと何も生まれてこない結果になる。本当のものづくりの何が難しいのかを知るチャンスだろうと思う。自分で頭で考えたことがそのとおり自分が実行できるかというと、理想だけで終わることが多い。織機を手に入れるはそれほど難しくない話で、それを動かして正しいものを作って行くことは別次元に難しい話で、頭でお金を稼いだところから、もっと頭を使って体も使って時間も使うのでお金も稼ぐのが難しいポジションにつくことになる。

人から依頼されたものを飲み込んで形にするというのは、自分でデザインしてものをつくるよりも高度な仕事だろうと思う。私が本業以外で、外の工場に仕事を頼んでお金を払っても思っているものとは違うことが多く売れるレベルのものが出来上がることというのは3回に1回くらい、軒並みなものしか手に入れることができない。自分の思っているとか売れるレベルのものを実現してくれる他人は自分以上の実力の持ち主なのであると思う。