2018年04月26日
今日は助成金の1年の資料提出のためのまとめ作業。今年で6回目なので、使ったお金の証明書類などのまとめのポイントは分かっているので、それを全部そろえて閉じる作業。報告書は完結に実質的な活動内容部分は1枚程度。実際の活動の大事なのはものを買ったとかお金を払ったとかの部分じゃないけど、そういうところが監査の対象なので証拠書類で残す。
補助金でも、食品の新商品開発なら、卵一個買うのも領収書をとって、見積書はどうするの、請求書はどうするの、までちゃんとやっておられる業者さんもあるが、えらいものだなあと思う。私はそこまでは無理だし、正しいことなのだろうけど自分の補助金が絡んでいるから見積書、請求書、振込支払、領収書がないと駄目だとなると、大手チェーンの大工センターでも対応が難しい話になってくる。
補助金を使うからといって、私の場合、贅沢はしない。最低限の費用でやることは同じというのが理想。自分がやりたいことがあってそれに補助金を活用するかどうかというだけの話である。活用するためには補助金を審査する審査員の先生方が私のやりたいことに興味をもって賛同してもらえるかどうかに掛かってくる。私のやりたいことにしても、自分のお金儲けとかそういうレベルじゃなくって、仕事の中で夢のあるようなことをプロジェクト化して実現したいというものごと。まさに、夢のあるものづくりで皆様に共感してもらえるような普段の仕事ではできない自分自身がすごいなあと思えるような本質的なものづくりの実現。
アイリッシュリネンのプロジェクトや近江上布柄広幅絣など、世代を超えて評価されるようなものを作り上げ、それをご覧いただいて日本の繊維業界が他とは違うという切り込みを見ていただけたらなあと、自分自身がこの業界にいてこんなことができたらあったらすごいなあをやらずにおわらせずやってみて形にしてみてもらうまで、計画に落とし込んで実行に挑む。
やるといっても一人二人の力が重要で、集まったからできるというものもあるだろうけど、生産も含むと毎回の生産が超えた世界の連続で、基本一人二人の覚悟を決めたものがその世界を育んで守って行く。技術や技法を教えてもらってマスターとかより、自分自身で作り上げ、実行するためには人の覚悟が必要という要素の大きな世界。時代流れや、需要供給や生産の環境や設備、他を超えた人の力の組み合わせ、皆様からいただける期待など、すべてが掛け合わさってようやく成功となる。
こういう補助金のまとめとは別に、近江上布柄広幅絣プロジェクトも3年目が終わったら自分で3年をまとめて冊子をつくって、私が思う日本の布の力を世界に発信できるようなプロジェクトとして現状に甘んじることなく高い意識をもって仕事には接して行きたいと常に思うのである。