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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ご不幸
2018年06月01日
今日は、林与の倉庫のお隣のおばあさんが満93歳でお亡くなりになられ夜伽。お手伝いに行かないとならないのでなんとか時間に間に合わせようとするも間に合わない。母親に本日は代わりに出てもらうことに。時間の掛かる作業を他のものができればよいが、時間の掛かる作業というものほど難しいので私しかできない仕事になることが多い。単純な作業が100点にできないと高度なものづくりには進めない。

作業の動作のひとつひとつに確認作業が容易にできるような動きが含まれていたりするのだが、右利きの人が左手で作業をしたりとかを注意するとその意味を理解してもらうことが難しいことが多い。実際作業の動作が大事なのではなくて、糸の感触を最大限に捉えていることが大事なのであるが、そのために、毎回一番ミスの少ない同じ方法で作業することで、これでよいのか悪いのかというのが分かる。

わずかな引っかかりとかを駄目だと感じられないと駄目で、それを毎回微調整することで、糸の感触を捉える感度が養われてくる。動作が毎回正しくないといけないのもそこ。歩く動作も含めコンスタントに一定のスピードをもって自分が安定した動きをすることで、織物の問題が見えてくることが多い。そういうところが織物の難しいところで、それが感じられると感じられないとでは、仕事一つでも大きな差となるので、早めにそういうのが感じられるようになるためにも、毎回の作業の一つ一つの動きを極めることは大事。