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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
台風
2018年08月23日
今日は、風が強い。台風20号の風と雨。台風は昔、日本では大風と書いた。でも、中国では台湾からくる風なので台風と書いた。それが日本に入ってきて台風となったということらしい。日本的には大風が正しいと思う。

家の近くにアンコ川という幅4mほどの川がある、この川も昔は集落の人は、大川と呼んでいた。集落の中にもっと小さな川が流れているので、それと区別して大川なんだろう。村から出ることのなかった昔の人にとっては大川という表現で十分なのだろうと思う。コンクリートで川は固められ、3mくらい下を流れているので、近くてもあまり親近感がないのである。小学生の5年か6年くらいのときには、毎日川に下りて遊んだものだが、当時下りて上がってこられたので、子供のころは遊び場として身近に感じていた。

昭和50年ころだろうか、圃場整備が行われて、田んぼが3反田と呼ばれる、100m×30mの田んぼに統一されて川も改修された。東円堂の村は、どの家も石垣などで囲われ50cmほど道よりは高い場所に入り口がある。私がまだ生まれていない頃、大川はよく氾濫して村の道が川になってしまう感じで、テレビで見る床下浸水のような水との戦いがあったのだろう。

京都の鴨川なんかは観光客向けに整備されて素敵な川にみえるが、素敵じゃない川でも大事な役目をしているというところ。これを歩けるように浅くしたりしたら大失敗のもとなのである。いろんな過去の苦労があって現在の形というものも多い。東日本大震災での津波、何百年かに一回地震による津波で飲み込まれる。富士山も今は活動があまりみえないが、活火山で、何百年かに一回は大爆発する。人の力の無力さを感じるほどに自然の力は大きい。

勘一じいさんの家の道のそばに高さ1mを越えるゆりが10本ほど咲いていたが道のほうにこんにちはしてしまって全部ほど折れてしまった。自然というものは無情ではあるが、それがすべてを解決するほどの力をもっていることも多い。