2019年04月12日
F35A戦闘機に導入されたALISという故障パーツを自己診断するシステムがある。これは怖い話で、ALISにプログラムミスがあれば正常な部品が故障とみなされるわけで、みなされた故障パーツはその時点で故障なので機能しないことにされてしまわないのか。最新型の飛行機が落ちる問題が自動制御的な構造が取り付けられてしまうせいではないのかと思える。
また、外部から戦闘機を制御できるという問題は便利なようで非常に危ない機能なのである。パイロットが操縦しようとする意図とは別に、外部信号で戦闘機が簡単に制御されてしまうというあたり、今回の墜落でもその外部制御すらまったく機能しておらず、異常の原因すら外部から不明の状況。完全に問題のある戦闘機なのである。
基本的なことよりも、自動制御的な変なものを詰め込んだせいで、パイロット自体が異常を察知しながらも、敵もいないのに緊急事態を回避できず命を失うような問題。アメリカでは、ALISを使っていないという話もあり、日本の自衛官がALISのプログラム実験に使われてしまっていないか。ボーイング社の737MAX8もアメリカの飛行機会社に対しては解除方法が説明されていたが、他国の航空会社には解除方法がマニュアルにも載っていなかった問題と共通する問題があるのではないか。
ものづくりするものが陥りがちやすい罠で、コンピュータや機械技術がすべてだと思うと、人の判断のほうが正しいことが多いものである。機械化されても機械の面倒を見るのは人だから。機械の面倒を機械にみさせようとして、その機械の面倒をみるソフトウェアが人よりも勝っていると信じているけど、それが誤動作や誤判断したときに、正しい人間の判断が否定されるか、邪魔される。そういう考えには、つかう人を幸せにしたいというよりも、自分の考えでつかう人の行動を支配したい欲望があったりするんじゃないだろうかと思える。そういう人はあたたはなになにしなければならないみたいな一方的に要求するタイプだったりする。ものの問題じゃなくて人の問題だろうなあと思うのである。AIなんて完璧になったとしても、AIが責任を取るとかAIを作ってる人が責任をとるなんてことはないから現実社会からみれば遊びというか他人事の世界、そんなのに本当の人の命が掛かる判断を委ねるような流れはないほうがマシだろう。
予測的な話だけど、737MAXは当面注文するものはいないだろうという話。事故が起これば責任を取らないといけない航空会社の当たり前の判断だろう。小学生のころにアメリカに剣道でいったときに、JALの飛行機にはじめてのったけど、出発前の集いで、JALの社長のお孫さんに当たる小学生のお嬢さんがピアノを披露する中、団長がJALの社長にもしも飛行機が落ちるようなことが起きたらどうされると問い詰めた話をされた。それに対するJALの社長の返事が、「腹を切って詫びさせてもらう」ということ。当時、私はまだ子供で本気の話とは思えなかったが、団長にしてもJALの社長にしても本気で責任をもって子供たちを預かる覚悟。覚えている子供の頃の話の一つ。