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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ミナミヌマエビ
2019年07月12日
ミナミヌマエビは1年の命。人間の一生100年が、小さな水槽の中で観察できる。まさにこれこそが、宗教の世界そのもので、地獄の沙汰も金次第とは違う世界がそこにはある。一緒に泳いでいた仲間が死ぬ、それを弔うように共食いしてすべてが回る。仲間が脱皮で苦しんでいたら助けているのが見える、仲間の人生を片付ける。

ミナミヌマエビも実際は共食いなんてしたくないだろうけども、共食いというのは仲間の背負ったエビ人生をすべて綺麗に片付けてあげる弔いの仕事。たぶん、エビの餌を上げているうちに弔いの共食いの義は無くなってしまうのだろうと思う。

方丈記の世界も、水槽のミナミヌマエビの世界と被る。弱ったエビを仲間が助けようとしているのは人間の世界を超えている。エビのえさを上げても横取りするエビは本当に少ない、人間はどうか横取りばかりか、既得権益みたいなものができあがっていて、みんなに平等すらにも渡らない。

それがオーガニックの世界でもおこって、営利目的の企業がオーガニックの世界を仕切っては駄目で、第三者機関というのはまさに偽装なオーガニックが世界的なオーガニックのスタンダード。爺婆の面倒な世界が、エシカルを謳うオーガニックの世界スタンダードでは笑うしかない。わかる人にはわかる現実のオーガニックの世界。