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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
着物の世界
2019年09月05日
着物の世界の人というのはアパレルの世界と違って、しっかりとした生地を好まれる。これが本当にアパレルと違うところ。アパレル生地は柔らかいものがこのまれるけども、着物生地というのはしっかりと織られたコシのあるものが好まれる。生地に対する価値観が異なり、ふにゃふや柔らかい生地というのは日本の着物の感覚からすればよろしくない世界。

あと光沢感が大事で、上質の糸を使ったものは光沢感があってみるからに高級感が漂う。また、細番手で絣に織ることができる糸というのは上質である証、細番手の近江上布の高級なものが絣織物であるのは織物の手間だけでなく糸の上質さを表す。着物の世界で荒く織るのは粗野な世界として嫌われた。細い番手の良質な糸をち密に織る、それが着物の世界での価値ある布の証。