2019年10月16日
そろそろ太陽光発電の実態が見えてきたあたり、儲かるという想定で付けても設備投資費用と撤去費用、メンテナンス費用を考えるとトントンな程度で、業者が一人勝ちのモデルが多いようである。電力会社が太陽光発電を自分でしないあたり商売としてはメリットがないというあたりだろう。これからはそういう太陽光発電した電力を大型のリチウムイオン電池に蓄電して家の電力を賄うというモデルが増えてくるだろうけども、それもどうやら業者の一人勝ちに終わりそうな流れ。これもまた電力会社が各地に蓄電システムを作って電力を供給しようとしないことからも、商売としてはメリットがないという話だろう。
大型のリチウムイオン電池の寿命は順当に使って3年から5年くらいで、80%とかに落ちてくる。それが100万円ほどする代物だから、100万÷5は年間20万円の電気代なら回収できるかもしれないくらい。年間210000円÷1kwあたり30円=7000kwほど。一か月あたり、580kw程度のお家なら電気料金がうまく行けば基本料金くらいで賄えるようになるとかだろう。問題はエコの観点からみて、エコなのかどうか。リチウムイオン電池を5年で取り換えることの環境負荷は小さなモバイルバッテリーの比じゃない。でも、リチウムイオン電池も寿命が10年とかになれば、それを15年使えば環境負荷は小さくなるだろう。基本、電力の発電に依存せず。一生で数回のリチウムイオン電池の交換で済むなら自分の家の電力を太陽光と蓄電システムで供給できるのは良い話じゃないかと思う。
よくあるビジネスモデルで、プリンタは1万円で、100枚も印刷すればなくなるインクがが6000円とか、プリンタは2万円でインクが1万5千円とか。関わったらプリンタビジネスのカモ状態とかも多く、数枚の書類をつくるためにインクセットを新しく6千円で買ってセットとかもよく見るが泣ける光景で、そんなプリンタはやっぱり使い続けることはできず、買い替え対象になってしまってエコじゃない。互換インクでプリンタを長く使うのがエコだろうと私は思っているタイプなので、プリンタの寿命までプリンタを使いたい派。多少かすれても許容範囲で冊子を作ったり、既成的な概念を超えたことをするところにエコな世界があることも多い。
小学生の頃にコーラーの瓶の10円での買取制度、小学生ながらにすごく感心した。処分するのに困る瓶をちゃんと買い取れる制度。今はリサイクル料をとるとか逆の話。コーラーの瓶の場合も最初に瓶のリサイクル代金10円が含まれているだけなのかもしれないが、昔のほうがうまく物事が回っていたと思う。今のスーパーやコンビニじゃ対応もできない話。小さなお店でも、いちいちレシートを出して対応していたらお店も成り立たない、返金にレシートなど不要だった時代のシステム。10円で買い取る手間というものを掛けても回収してその瓶を洗浄して再利用する。今は缶でも瓶でもペットボトルでもゴミでしかないけども、1回使うだけに作る。中身の価値とそとの入れ物の価値、そして運搬とか販売とかの価値。飲み物というのは中身を買っているんじゃないと思うのはその辺り。また、味を工夫した清涼ドリンクよりも、水やお茶のほうが売れているというのも、飲料メーカーにとっては厳しい時代だろうと思える。
太陽光発電で大きな問題となるのが太陽光パネルや設備の廃棄物問題。国がだらしないことして被害者を増やし訴えられたPCB問題と同じく、太陽光パネルには有毒な物質が多く含まれる、カドミウム、シリコンなど、将来的には水銀やPCBと同じく、古い太陽光パネルも強制的に買い替えさせられるような話になるだろう。水銀も目の敵にされているがLEDの中にもシリコンなどが含まれ環境負荷に対する評価は微妙なところがあるが、LEDの寿命は5倍くらいあるあたり、消耗品のような水銀を含む蛍光灯よりも環境負荷は小さいだろう。太陽光パネルにしても、国が法をつくると1軒当たりの撤去処分費用が100万とか200万とかになりがち。太陽光を上げた家は太陽光パネルの撤去を迫られて撤去できなければ売却するとかの話になったときに売りにくいとか。将来は、無料で貰ってくださいの寿命の来た太陽光パネルのついた家も増えるだろう。結局、太陽光発電も、トータルでマイナス運用も国の法律次第ということになる。作るよりも処分するほうが金が掛かる時代、成り立つのは儲け話で持ち掛ける業者だけという詐欺的な想像を国が支えてしまってのエコ推進はエコの概念としていかがなものか。