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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ひとまず仕事納め
2019年12月29日
今日は、一応の仕事納め、明日は京都からお客様で、1月4日5日は篠山タータンのお客様、間の、12月30日から1月3日は、織物を昼間は織りながら、空いた時間には補助金のまとめなどをする予定。スタッフの子が、昨日と今日で縦つなぎを二つ終えて今年の仕事を終えてくれ、年末年始に織るのは私の役目。大晦日の夕方以降くらいと正月3が日は、帰省しておられる近所の方も多いので団らんを乱さないよう、シャトル織機は織るのを控えめにして、整経したり、準備作業などを中心にしようと思っている。

今日の午後は、糸を巻いてくれるおじいさんのところに行ったら、3日前に投入した3色の糸がすべて巻き上がっててうれしかった。80過ぎても綺麗に仕事をしてくださるのは本当にありがたいことである。そのチーズ巻き工場も、昔は近所の女の方に来てもらってたくさんの仕事をされていたが、私が仕事についてからの20年ほどは一人で糸を巻く作業をされている。自分が生きていくために仕事をしたいということでチーズアップの仕事を始められた。自分でやろうと思って仕事を始め成り立たせて来られた方というのはやはり強いなあと思うが、珍しいといえば珍しい、普通、先代くらいの年代の方というのは良い時代を経験されているので、今のような厳しい時代には対応できずが普通なのに、仕事があることを喜んでしっかりと仕事をしてくださる方なのである。しっかりと仕事をしている人というのは仕事に対する厳しさはぶれないものである。

年とっても驕られることなく、糸を持っていくと、娘家族を支えるために娘さんの電気部品関係の内職仕事をいつもされている。若いころから覚悟を決めて道を歩いてこられたのが感じられる、商売人臭さがないのも良いところなんだわ。おじいさんの仕事から生まれるものでいろんな人が恩恵を受ける。商売人というのは成功してしまうとか、長くやっていると成り上がってしまうことが多いもので、風向きが変わると1日のアルバイトとしても他の仕事では働くこともできない実力だったりするものである。人に仕事してもらって楽しているうちに仕事する力はなくなってしまうものである。

たとえば、公務員の人でも上のほうの人と話をしていても、お金がないと何もできないという話から始まる。典型的な人に仕事してもらうタイプだなあと思うのもそこ。お金を作るのが仕事なのにお金を使うのが仕事みたいな状態では重荷にしかならないのである。自治体の冊子をつくるにしても、公務員がいろいろと自分で写真撮りに回って原稿を作って印刷だけを印刷会社に頼めば良いのにと思うが、そういう学生でもできそうなこともできないのが仕事のレベルだったりする。業者のつくる味気ないものよりも手作り感があったほうがよいし、そういうのが行政の自活力を高める。仕事に共通する基本のところ。