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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
車屋さんの正体
2020年01月11日
今日は、1月の自治体の評議委員会、そのあと新年会ということで料理屋での会食。その時に車屋さんと呼ばれる方がなぜ、車屋さんと呼ばれるのかを本人に尋ねた。本人や親が自動車屋をやってられたわけでもなく、昔、アンコ川がその方の家の裏を流れる形になっていて、水車があって小麦を粉にしたりしていたということで、水車の車が車屋さんの呼び名の由来だということ。

アンコ川の話になって、70近い世代の人たちは川が遊び場だったことが話を聞いていても分かる。私の子供の頃にアンコ川は改修されてまっすぐな川になって、土手の下に、コンクリートの壁が3mほどあり下の川辺に降りることも難しくなり身近な川ではなくなった。改修工事の結果、東円堂の洪水はなくなったということである。東円堂の家がどの家も石垣に囲まれ、入り口が70cmほどはかさ上げされているのはその名残なのである。

洪水の一方で、昔だと洪水になるくらいの身近な水利がないと水田というものは維持が難しいものであって、東円堂の集落というのは水利に恵まれていたというのは事実で、琵琶湖のほうまで下ってゆくと、水が乏しく水田での稲作が難しいこともあったのも事実。コメというのは、どこで取れるコメがおいしいのかというと山が落ちたあたりの田園で取れたコメが一番稲穂が大きくてよいコメだということ。糸を巻くおじいさんの裏の田圃も、大嘗祭の田として指名されたのもその条件に当てはまる。

今日は、久しぶりに日本酒を飲んだが日本酒は抜けるまでに時間の掛かる体質で、飲まないほうがよいのか。料理は海鮮的な鍋で、料理屋の娘さんが元気に手伝いをされていた。お客さんの受け答えもその娘さん、人手不足なんだろうけども、こういう女の子は将来絶対に強いのである。大人になるまでに大人を対等に扱えるくらいになってないと仕事にもならないというあたり、子供働かせて親が遊んでいたら別の話だが、親が一生懸命働いているのを子供が助けるのは問題のないことだろうと思う。自分たちの生活を自分たちで支えるというだけのこと。親もしっかりと仕事をしている家なので大丈夫だろう。親と子の信頼関係みたいなものは大事なのである。

途上国にいくと、働けるのに親が子供に食べさせてもらいたいみたいな親がたくさんいて、それはもう本当に困った話。自分を助けるために子供を産む構造というのは、今の日本の年金問題も絡んだ少子化問題の中にもあるが、そういう考え自体が病んでいるようにしか思えない。