2020年01月18日
今日は、お昼前から2時くらいまで米原の文化伝統産業会館でのロビー展示のあと、大阪に向かった。上田安子服飾専門学校の制作展がグランフロント大阪で開催されたのを見学。10くらいのテーマに分かれて、学生が授業で制作したものなどをお披露目。私が良いなあと思ったものは、最後の受賞に上がっていなかったりして、今っぽい感覚にはついてゆけてないのかなあとも思いつつ。それがあるから逆に林与も独自のテイストがあって生きて行けるあたりなんじゃあないのかと思えたり。
COLORS展の終了後、席を立つと、若い女性起業家のような女性が、林与さんと声を掛けてくれ、どこの展示会でお会いした方なのだろうかと思い出せない。4年前に林与が手が足らずに困っていた時にトップクリエイターコースの大槻先生に頼んでヘルプで入ってくれた上田安子服飾専門学校のSさんで、学生っぽさが抜けて、上品な大人の貫禄。今は、W社の京都本社で仕事をされているということを聞いて、いい人をW社さんも見つけられたなあと、真面目で素直で一生懸命な仕事ぶりがどんな状況でも成り立たせることのできるタイプ。同行のスタッフの子と迷子になりそうで、ゆっくりと話もできなかったがびっくりなうれしい再開で、業界トップの会社に勤められて活躍のチャンスも広がるだろう。ゆっくりと夕食でも食べながら話もしたかったけど、同行のスタッフの女の子とはぐれそうで、あんまり話もできず、また機会があればお会いできるだろう。
学生たちが、真面目に一生懸命作品作りに取り組む姿というのがすべてだろうと思う。人づくりの場として上田安子服飾専門学校は厳しさも持っておられて、私が学生だったとき以上に真面目な姿勢で3年間授業と課題に追われるような学生生活。社会にでても真面目に一生懸命取り組める大人はそう多くないので、服飾業界においても責任感持って覚悟決めてやっていけば、他の人の面倒をみるような立場に立って会社や企画なども引っ張ってゆけるだろう。今の世の中、会社で働くのは週40時間程度、自分が目指す道があるならどこまで自分で行動できるか、目の前のことをどんどんと前に進め経験を積んでいくことが大事。そうやってれば、仕事なんてどうでもよいくたびれた話の多い十年、二十年選手なんて1年2年で抜いて行けるだろう。私も軽く抜いていかれないようにしないとなあとは思う。
途上国の問題でも、子供が働いて親が仕事していないみたいなのが多く、日本の管理職不要論なんかもその類で、食べてゆけないのが外の問題じゃなく中の構造的な問題であることも多い。繊維業界は古い業界でそういう構造的な問題を全体としてもまた企業としても抱えていることが多く、そういうあたりの構造的な脱却から考えたところが既存の硬直的な構造的問題から逃れ、ものづくりの効率化や生産性の向上も含め、その余力を特別なものづくりに回せたりするものである。本来は、縦の系列で成り立つように支えあわないとならないのだろうけども、なかなかそれも成り立ちにくい社会構造的な背景もある。