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リネン日記
負けても師匠
2020年06月20日
今日は、将棋の竜王戦3組の決勝で、藤井聡太7段とその師匠の杉本8段が対局。結果は、藤井聡太7段が勝つ形。藤井7段のほうが実力は上回っている感があるというよりも、藤井聡太7段はもう将棋界では一番強いだろう。けども、師匠は杉本8段なのである。

その意味というのは、杉本8段というのは将棋を育む場所を持って若手たちを育てる立場。その役割においては藤井聡太7段が強いと言えども敵わないところ。弟子に負けてうれしいというくらいの大人らしさがある。

なかなかそういう大人らしさというのは持てないもので、若い者と張り合ってしまうばかりの経験者も多い。それでは師匠としての貫禄が足りないんだろうなあと、選手としての活躍の場は次の世代に譲り、勝ち負けじゃなく、全体を支えるような立場で自分たちがやっていることが正しくあるというのを保つことが師匠のような立場の人間の仕事だろう。

師匠というのは下手でも構わないが一生懸命な人でないとダメだろうなあと思う。仕事なんかにおいても金儲けが仕事みたいのは勝ち負けだけにこだわっているようなもので、たとえ自分が損な役割を引き受けてでも全体として仕事の正しさを貫くようなあたりが大事なんだろうなあと思うことは多い。自分自身、頑張っている人を馬鹿にするでなく応援するような人間でありたいなあと思う。本当に頑張っていろんな物事をこなして行けば繊維業界というのは仕事らしい仕事で悪くないと思う。不労所得的なものを求めるより、手や足、体動かして、頭も使って、働くことは大事だなあと思う。