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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
夏マスク
2020年07月15日
昨日、加工から上がってきた生成の生地を裁断して夏のプリーツマスクをつくってみた。普通の生成りよりもダーク目の薄地の通気性のよいマスク。夏マスクらしいリネンマスクを考えて素材から考えてみた。白のフォーマルプリーツマスクよりも若干薄め。

以前、生成のドライタッチの素材で作ってみたが肌辺りに強さを感じたので、生成でもうちょっとしっかりしていないほうがよいだろうと薄い素材にしてみた。

縫製後、洗いを掛けて乾かして、夜に着用して使ってみて非常にいい感じ。軽さやフィット感もよいし、接触冷感はたぶん他の夏マスク以上にあるんじゃないだろうか。よくコメントをいただく、生成が欲しいにお応えもできて、お化粧移りも目立ちにくい。丈夫な素材なので押し洗いでなくもみ洗い可能。

煮沸も可能なので衛生的で、本体は洗えば何十回と使えるだろう。そのため、替えゴムやゴムの交換を楽にできるようにするためのマスク専用ゴム通しが役に立ってくる。トータルとしてこのマスクが2枚から3枚あれば、交換しながら使ってもひと夏行けるだろうと自分で試してみるつもり。

不織布の使い捨てマスクは衛生的ではあるだろうけど、ごみとなったときには、ポリ袋の何倍もの環境負荷の問題があるだろう。不織布の臭いが苦手という方も多く、匂いというのも結局は化学物質なので軽視はできない。

リネンも洗うと繊維の綿がでるが、天然由来のものなので体内に入って体内に残ったとしても分解される。自然界でゴミとなっても植物と同じように自然の中で分解されてゆく。そのあたりが単に、マスクとしての機能だけでなく、リネンは長く使えるものだが、自然に帰ることも可能な天然繊維の魅力である。