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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
朝一番に
2020年08月03日
昨日の夜は、徹夜モードで作業、追加で加工の生地を朝一番に投入。朝、スタッフの子が来てくれたのと交代で休む。体を休めることのできる幸せ、交代で作業ができるというのは急ぎの作業を進めていくうえで小さな工場の場合には本当に役に立つ。急ぐことを直線的に急ぐこともできるから。

ここ数日、仕事の問い合わせなんかもあって、午後に出荷に絡む整理するとやらないといけないことがリストアップすると10数件溜まり始めている。

単純作業というのは軽くみられるのだが、単純作業くらいができないと高度な作業とか総合的な判断というのは難しいだろうと思う。いわゆる意識高い系が実際には役に立たないといわれるのもそのあたりで、実際の単純作業を効率よく正しく頭で描くように自分自身で進めていける人というのが本当に必要とされる。

学校なら暗記力が大事だけど、仕事は暗記力はそれほど大事ではない。全部記録して確認するということが大事。頭のよいとかが仕事ではあまり意味がないのが、使える道具を使いこなして作業を進めていくということ、面倒くさがらず計算機使って計算とか、コンピュータ使って計算とか。効率よく仕事を進めていくために、道具的なものを使いこなして仕事自体を組み立てていく、そういうのができる人が仕事では強いんだろうと思う。

仕事には決断力みたいなものも大事だろうと思う、ベスト、セカンドベスト、サードベストなど、ベストな決断ができればよいけども、ベストの決断を取れないときに、セカンドベストな決断で進むことも大事で、何が大事かというと手法じゃなくて結果が大事だったりするが、作業している人というのは自分の一番簡単なやり方に固執して、いろんなやり方があってその中でどれを選ぶかということを考えられる人は少ない。一つの物事を進めるにもいくつものやり方があるけどもその中で一番間違いが少なく正しい結果が得られる方法が大事で、そのときに作業する人が確認など楽じゃないことをすればするほど作業の品質は上がる。それが苦なくできることが作業する人の高度な技術。

あれじゃないこれじゃないと時間だけすぎさってゆくのも決断力と行動力のないタイプ。決断できないならとりあえず行動してみてうまくいく方法を見つけるとかすればよいのにと思うことは多い。やってみてもうまくいくかどうかはわからないのに、やる前にいろいろ議論ばかりに時間を使っていても仕方ない。

あと、最初から成り立たないなあと思った案件は無理しないほうが良いだろうと思う。自分だけの問題でなく、難しいのは他の人の問題であることも多いから、自分がやろうとすれば逆にできないことはないだろうけども、自分にじゃなく相手にそこまでの覚悟があるのかの話は多い。仕事の場合、一つの仕事の決断一つに迷っているような相手だと毎回それの繰り返しで、実際の作業はその何十倍も時間使うので、自分が物事を決断できる人と仕事したいと常に思う。

織れるか織れないか分からない糸に何百万掛けるとか、売れるか売れないか分からないものに100万つかうとかも当たり前なのが、仕事を頼まれる側の機屋の普通の世界。自分のお金を使って掛けることに意味があると思うが、他の人のお金で賭け事して儲けるようなこと考える人が多いのが繊維の世界で、偽装や偽物なんかもたくさんあふれるのがそのあたり。自分を掛けることのできる人間はまだましだが、山師が多いのが繊維の世界だけでなく、日本にありがちなあぶくの世界。