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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
戦前の仕事の特徴
2020年08月10日
戦後というよりも戦前の特徴だと思うのは、身の回りのものは小さなころから買うのが普通じゃなく、作るのが普通だったので、戦前の人のモノづくりというのは個性がある。小さなころからデザイナーみたいな生き方。

昭和40年代くらいからは、テレビ文化まっさかりで、時間があればテレビを見るのが普通になって、個々の人間が生み出すものも少なくなってしまったと思う。サラリーマン化が進んで所得が増えたこともあって作るよりも買う時代に突入。

自由にいろんなものを生み出せる人は少なくなったと思う。ミシンなんかもJUKIかBROTHERか、自動車も各国に数社の大手メーカーが、それも各メーカー似通っている。メーカーがオリジナルを生み出すではなく、共通仕様に向かう。今はMACもウィンドウズもほぼ同じような感じになってしまった。

デザインの世界も、絵心みたいなものがある人が少なくなったんじゃないのかと思えたりする。人の生み出す可愛さとかが昔のデザインにはあった。ディズニーのCGアニメーションの世界はあんまり好きじゃない。オリンピックのマスコットなんかも、コンピュータソフトで簡単に描けそうで単純すぎて可愛さがないのである。

対象や昭和の広告のキャラクターとか、絵心があって面白いなあと思う。金鳥の蚊取り線香のマークが何で鶏なのかも、鶏の匂いを蚊が嫌うからみたいなのとか、単なるデザインではなく一つのロゴにもストーリーがあって面白い。