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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
自分で立っていること
2020年08月23日
昨日も、和小物を縫製されていう隣の集落の方が来られたが、今の時代に和の縫製業で成り立たせてゆくのは簡単なことじゃないのに上手にやってられるなあと感心する。田舎で、ものごとを成り立たせていくというのは自分が働いて価値を生み出して行けないとなかなか難しい。

このコロナの中でもやはり通常の仕事が減った分、マスク縫製などを手掛けて動いておられ、時世に合わせて硬く考えずに柔軟に動かれているからたぶん普段の仕事も器用にこなされているんだろうなあと初対面ではあったが思った。私にしてもマスクを自分でも縫製したり、スタッフの女の子でもマスクを縫製できたりと、新しいものでも普通に生み出せる力があるから、今も繊維の業界で残っていられると思う。

林与にミシン数台が入ったのも15年ほど前の事、それが大変仕事の幅を広げるのに役立っている。アパレルの方が生地を企画検討されるときに、生地の検討に関して滑脱の問題などアパレルの方に助言することも多い。検査検査というが、たかだか30cm角とか50cm角の生地でどこまで物性が正しく数値に出てくるかということもあって、実際に塗ってみて大丈夫かどうかが一番大事なあたり。検査取るたびに2割3割、時には5割数値が変わるから。検査もものづくりと同じ作業だったりする。