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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
引き継ぐこと
2020年08月16日
いろんな産地の方と出会うときにシャトル織機に関しては動かしておられる職人さんたちはかなり高齢化されているということがある。シャトル織機を動かしておられるのは、60代後半から70代の方がほとんどではないかと思える。

次の担い手を考えるときに、織機を動かすとかメンテするとか技術的な問題だけではないと思う。一番の問題は、何人かが集まって織機を動かすときに誰か一人がその他の人を雇用してみたいな形になるときに、その誰か一人がなかなかなり手がいない問題があると言える。

その問題のために、今の70代のそういう責任を背負ってこられた方が仕事を終えられる時に、つぎにそういうものを背負っていくような存在が必要となってくるのだろうけども、昔の時代よりも、今の時代のほうが、責任もってやってるものにのしかかる重荷はどんどんと増えていて世代交代の難しさはそこにあると思う。

シャトル織機を120台持っておられた工場が、円満に廃業されるときもその織機の引き受け手は海外だろうみたいな話だったが、それもうまくいかなかったみたいで結局一部の織機が国内の工場に移ったみたいである。外から見ていると120台の織機を動かしてそれなりの仕事があるのかと思えるかもしれないけども、その方がやっておられたから成り立っていたわけで、次の人の手に渡ったときに同じように仕事が成り立っていくのかというとなかなか難しい話だろう。

その工場もみんなが高齢化して潮時だみたいに、若い方を入れないである意味、雇用した人の面倒を廃業するまで見る優良な企業さんである。最後もきれいに終わられ立派な会社で惜しまれて廃業されてみたいな話。迷惑を掛けずに終われることが幸いみたいな話をされていたのは、いろんなご苦労の一生だったんだろうと思う。

このコロナで外出の必要もすくなくなりアパレルも和装も需要は激減している状況で、この2年3年で廃業されるところは多いだろうと思う。私も本業のアパレルだけならもう難しい話だろうとおもうが、そのアパレル向けを支えるためにもいろんな柱をつくったので他力本願的な部分が少なくなり麻織物に特化して続けていけているんだろうと思う。外からの受注に依存して成り立たせてゆくというのは