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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
ぐったり
2020年10月19日
土曜日仕事したあと、徹夜モードで、月曜日の朝まで織ってみる。与えられた時間は36時間ちょっとみたいな話で、1時間に2m織れると72m織れる計算で、60m織れればなんとかクリアか。他の2台の別の織物も動かすが、織機を3台動かすだけだと退屈なので、プログラミング言語のことを検索しながら。ながら作業だが、ながら作業にありがちな大きなミスを防ぐために、織機を動かすときに毎回、経糸の通し違いなども確認は怠らない。普通はながら作業すると大体が大きな失敗で終わることが多いものである。

プログラミングのほうが、覚えないといけないことも多くややこしいので、5分に1回、織機を3台動かすということはすごく単純な作業に思えてしまう。調子の良い織機を動かす作業というのは、運動のような感じ。いろんなことを毎日覚え、宿題もある小学生というのは大人以上に大変だなあと思う。なぜ、繊維産業が難しいのかはコンピュータ産業やIT産業が日々新しいことを覚えて実践なのに、繊維産業というのは慣れで仕事しているからだろうなあと思う。繊維産業でも、慣れてしまわないで新しい試みを実践してゆくことが大事だとは思う。

途中、睡魔との戦いが始まる。明け方冷え込むので寒さとの戦い、冬山用の寝袋を引っ張り出してきて、その上で作業。月曜日の明け方2時間くらい眠ってしまう。2時間ならまだ大丈夫、再稼働。

月曜日の朝、9時、スタッフの子が来てくれて機場交代で、私は昼間で眠る。月曜日なのでどうしても電話も多く起きて4件電話対応。午後1時に機場交代で私が織り始める。寝たのでかなり調子がよく、検反出荷をスタッフの子が動いてくれて、夜9時前の出荷に間に合った。

できるスタッフがいてくれて、私が夜織ることで納期などがクリアできるというのは本当にありがたいこと。スタッフも織るだけでなく、私と同様、検反や補修、出荷作業などもこなせるだけでなく、細かい注意点なども当たり前にくみ取って作業してくれるので、若いのに優秀だなあと感心する。

私自身が、コンピュータが得意なことなどは、織物の世界にも生きていて、仕事の組み立てや、織物の設計、糸量の計算など、織物業界の企画や現場の人が普通苦手とすることをできるあたりにつながっている。