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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
いくつかの要素
2021年01月11日
昨日の日曜日は、ネットでいろいろと織物の道具に関しての調べもの。いろんな特殊な工程がある織物を作るときに、それぞれのステップで作業をするためには設備が必要で、その設備をどのように構築してゆくか。

今の時代に、大掛かりなものは必要なく、手持ちのものをうまく工夫して自分で改良を加えられるような形で設備を作ってゆくのが理想的。織機もそうだけども、誰か他の人がメンテできるのかというと自分がメンテするしかないし、同じように自分がやりたいことをするのにも、自分自身が道具からつくってやっていくのが、長続きしそうな形。

私自身は仕事というのを現実的にとらえているので、自分で自分のつくりたいものをつくれる環境を構築して、自分の世界をつくっていくことが仕事だと思っている。それなりに長く続いている織物の世界だけども、分からないことがあったときには、たぶん、それは他の人もやったことも考えたこともないだろうから自分自身で解決していくしかないんじゃないかと。

最初に戻っていろんな特殊な工程のあるものづくりというのは、一つの要素だけでなく、いくつもを組み合わせるので、それがうまくいけば普通ではなかなかできない織物が出来上がる。今回やろうとしているのは具体的には、広幅絣織物の量産的なことなのだけど、型紙つくり、横糸の種つくり、捺染、蒸し、洗い、巻き返し、織、織物加工まで、それ用に自分一人でも全工程をできるような道具を本生産向けに用意する段階になっている。

昔のように鍛冶屋さんや大工さんが普通にいてくれたら簡単にできることも多いのだけども、まあ、とりあえずは出来合いのものを購入して分解したりしながら組み合わせて、最終目標である本生産を成り立たせる。それがうまく行くようなら設備には改良を加えて行けばよいだろう。

この程度でも十分に世界的に珍しいアパレル麻織物の世界。試作までは数年前にこぎつけているが、お客様に実際に買っていただき愛用いただくものなのでその本生産となると品質を高めるためにもやはりそれぞれの工程を設備からブラッシュアップする必要がある。