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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
シャトル
2021年03月03日
先日、新しく作ったシャトルが届いて1個は使ってみたが、他の18個のシャトルの確認ができておらず、今日、仕事が終わってから管を挿して検品してみた。手作りだから形がどれも微妙に異なる。とくに、シャトルの管の受け口の形状はどれも微妙に異なり、ここの部分が一番大事な部分でここが管にピッタリと合わないと問題が生じたりしやすい。18個を20分ほどかけて確認してどれも個性はあるがすべて合格。

麻織物は、経糸が切れやすいのでシャトルが壊れやすい。シャトルが壊れるのは木製だからだけど、壊れないような丈夫なシャトルだと挟むと織機が壊れることになるので、まだ、シャトルが壊れるくらいがバランスとしては良いのだろう。

今日も、シャトル織機では織るのが難しい横糸に生成の織物。なぜ難しいかというと生成の色ムラで織段ができやすいから、2丁、3丁使って織ることで、色ムラを目立たなくする方法もあるけども、なかなかそれでは問題の吸収が出来ないことが多い。シャトル織機で、レピアのように生成の織物を織ることは案外難しい。

経糸においても生成りは厄介で、ワンロットの糸でも上手にまぶして使ってあげないと、箱から出したまま順番に並べて使ってしまうと縞模様ができることが多い。同じ生成りの織物で同じ糸でも、使う人によって出来上がり方は変わってくる。白よりも生成りの織物のほうが織物としては難しいのである。

普通は、番手が太くなるほど、色ムラがひどくなる傾向がある。太い番手の材料ほど一般的にはグレードが低く、1回に使う量も多くなるので、色ムラの問題が起こりやすいのが普通。まあ、ヘンプの生成にくらべると色ムラの程度はましではあるけども、ヘンプの生成りは、紡績の1錘の中でも色ムラが激しい。なぜかというと、ヘンプの場合、1本の茎にしても長すぎて上と下ではかなり色が違うから。一錘で紡績された糸でも、色が白くなったり黄色くなったりが普通なのがヘンプの糸。