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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
深刻さ
2021年06月25日
今日は訪れた繊維関係の工場が休まれていた。コロナの影響でのアパレル不況からの繊維不況で仕事が少ないという状況なのであろう。その近所の織物工場の方も仕事がないということで機械は1台、2台だろうか動かされ働かれているも、やっていても、よい状況ではないのをおっしゃっておられた。

林与というのは麻という素材にかなり特化しているので恵まれているなあと思うところがある。まずは、麻の世界は小さくて競争がまだ少ないことと、世界的なエコトレンドの流れの中で、天然素材の中でも麻という素材は理想的ととらえられていたり。

一方で、麻という素材は不安定な要素が多いので、無理したものを作ろうとするとうまく行かないことが多く、相当深く覚悟して取り組まないとそういう問題を解決することが難しいのではなかろうかと思うところがある。普通に仕事しているだけでは製造面での問題だらけになってマイナスに終わることが多く、一つ一つの問題をどう乗り越えてゆくかが大事なところだとは思っている。

仕事に関しては竹を割るような感覚が好きで、いろいろと試行錯誤してプロとしての技術を高めようという考えには賛同するけど、簡単なことも無理という話だと消えて行くのもしかたのない話なんだろうなあと、どんどんと簡単なことも日本の政治や行政がらみで責任逃れ的に難しい流れになっていくなかで思ったりもする。