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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
10月
2021年10月01日
9月末はいろんなことで本当にヘトヘト。体力も尽きて引き戸を片手で引くことも難しく両手で引くことも難しいほどに体力もなくなった。数キロの力が指先にこもらないほどだが、いろんな案件を前に進めていくには目の前のこと一つ一つから。

一つ仕事をしようとするときに、十か所以上の注意点を作業する人に伝えることが普通で、作業する人がその注意点を当たり前に作業をしてくれるとよいのだけども、私のように他の人に細かく作業を分かって指導できる人というのは、いないだろうと思う。そういう指導をすると普通は作業している人の反感を買うので教えるくらいはあっても、駄目な時に指導する気持ちにすらならないのが普通だから。

私は、子供のころから知っている親やおじさんにでも仕事が駄目だと駄目出しするタイプなので、駄目になった仕事でも成り立たせることが出来るんだろうと思うが、昔ながらの仕事というのは、仕事感覚からして難しく、今の時代には通用すらしにくい。

昔は普通だった問屋さんとかがほとんど存在がなくなってしまったのも分かる話で、問屋さんの人と話をしても、間に入って伝聞役的なのだが、その伝聞役としても、理解しておらずに間違って伝わってしまうことのほうが多くなったりで、仕事もぐちゃぐちゃになりやすいとか。説明を理解してもらうが難しいので、すごくシンプルな仕事しか難しく、新規のごちゃごちゃした企画を持ち込まれると、それなりにごちゃごちゃした説明になるのだけど、それを受け入れてもらうのが難しく、そういうごちゃごちゃしたことの準備も問屋さんもその先さんも覚悟がないことがほとんど。ごちゃごちゃとして売りをつくりたければ、自分がそれなりに覚悟してごちゃごちゃの費用くらいは負担する覚悟がないといけないのだけど、試作費どころか試作の送料とかも払いたくない業者さんが多くなっているのがいまの日本の繊維業界で、本当の企画者が不在で、いろんな案件に便乗して儲けるだけの企画が増えている。