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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
プリンター
2021年12月10日
ラベルをつくるのにラベル用紙を新品での販売価格が1万円くらいだった白黒の安いレーザープリンターに投入しても紙詰まりの連発、中古で3万円で買った新品価格がそれなりに高額の業務用のカラー複合機に投入するとなんの問題もなく綺麗に印刷されて終わる。仕事で時間も限られているときに、その差というのは大きいなあと思う。

白黒のレーザープリンターの良いところは小型であるところで、それはそれで気軽に使えるので気に入っている。白黒のレーザープリンターが紙詰まり起こしたラベル用紙は、くしゃくしゃなところあったりするけども、それをカラー複合機に投入して印刷するとなぜかラベル用紙がまっすぐにきれいになって出てくる。

クリエイターにとって自分の思い通りの表現を可能にするために堅牢な道具というのは大事だろうと思う。堅牢な道具というのは案外できることが限られているので安いインクジェットプリンターでできるフチなし印刷ができなかったりする。それを可能にするためには、フチなし印刷用のインクジェットプリンターを持っている必要もある。

外注してつくるよりも、ものづくりをしているものなら自分でPOPやラベルなんかもつくるほうが良いんじゃないかと思う。アーティストとかクリエイターとかは、手作りという基本があってよいんじゃないか、手づくりが恥ずかしくなったら、まあ、いわゆる業者的なものづくりになってしまう。林与は今でも自分の名刺は自分でプリントアウトしたのを使っている。

自分が名刺をプリントアウトするときにも、用紙はどんなものがよいとか、どんなプリンターがよいとか、いろいろとチョイスを考えたりするもので、そういうところに時間を使ったりもすることも、本当のプロには及ばないかもしれないが自分が作ったという点を考えると、そういうところがデザインを形にしてゆく出発点だろうと考えている。プリンターだけでもよく使うのだけでも4種類くらいは使い分けていて4種類あることが役立っている。

会議資料程度だと染料のインクジェットプリンターでも問題ないけども、長時間使われる想定や品質表示などのラベルなんかをつくるときは、染料のインクジェットプリンターでつくるのはあまりよくない結果となることが多い、色あせしたり水に弱かったり。顔料系のインクジェットプリンターか、レーザープリンターでつくる。プロ用の道具はもってはいないけども、裁断機や穴あけパンチでそれなりに形に仕上げるのもものづくりの一部だろうと思う。

本業の麻布つくりでも、自分の選択の上で材料の糸、染、加工など選んで、最後の布の仕上がりなども自分で林与の布としての良し悪し判断しているのですが、本業のものづくりのスタイルがプリンターの使い方にも出てしまっているなあと思います。今、布つくりの方でも染色や加工で、また更なる面白いことができないかなあと思っていたりします。