2021年12月24日
マクドナルドのポテトがコロナの影響で輸送がうまく行っておらずSサイズに限定されるということ。牛丼も軒並みの値上げで、それも輸送コストの上昇らしい。アメリカからの冷凍海運費用が上昇しているということだろうか。日本もそうだがアメリカの外食産業もコロナの影響を受けて低迷しているあたりが、定期的に便があったものが成り立たなくなるということもあるだろう。日本から中国向けなどの航空便荷物も中国から日本向けの荷物などもかなり遅延が生じていて、飛行機などが減便されてしまって簡単には積むことができないという問題が生じている。
9月くらいに糸商さん経由で糸を手に入れようと思っていたのだが、11月の後半近くになってしか手に入らないというようなことも起こった。糸の生産にも影響が出ているのだろうけど、海運もいつものようにはうまく機能していないのが感じられた。これって同じことで、海外に自分が生地を輸出しようとしても到着が不透明であるということ。海運だと1か月とかズレてしまうもあるだろう。そうなってくると納期の問題発生の可能性が高く、最初から受注しないほうが無難であるという結論になる。
国内の生産にしても同じことで、納期の厳しいものは糸の手配が確実でないと受けるのは非常に厳しい話になる。つかう糸の銘柄や製造ロットを絞った生産を心掛けてはいるけども、そういうのが崩れ始めると糸の段階で糸質の変化などが生産に影響を及ぼしてくる。昨日、生地企画の方とお話していて、経糸に使って織れない糸の問題があったそうで経糸を変更したということ。リネンも世界的な需要の増加で価格は高騰しつつも原材料の質などが落ちてきているのは生成の色の不安定さなどからも感じてしまう。
コロナで不景気の流れのなかでデフレ、すなわちスタグフレーション的なことが起こり始めている。ラーメンなんかも800円くらいだったものが1000円あたりになったり、お客さんが減ったことで値上げして成り立たせないと成り立たないというような状況があるようにも思われる。高度成長期の1970年代、1980年代に建てられたマンション、ホテル、家などは、昔だと地価の上昇が建て替え費用も捻出できたが、今は建壊し費用だけが上昇し、建物が立っていると土地からその分マイナスという評価。古いマンションやホテルを壊すのに何億円も掛かるというのもバランスが取れすぎていない。築40年、50年の分譲マンションの所有権を持ったら大きなマイナスだったりする。
不動産を持つことがマイナスの時代が来るというのもなかなか厳しい話だけども、日本は不動産の処分さえなかなか難しい問題がある、日本はそういうフェイズに突入し始めているように思う。不動産に乗っかって吸い上げたい日本の行政的な硬直性が大きく影響をしているだろう。日本人が持つとマイナス、外国人がもつとプラスという物件は多いだろうし、企業買収や、業界参入にしても、同じこと。国際法的な概念が適用される海外企業が日本で動くのは簡単で、国内法にしばられる日本企業の多くは、行政の力の強弱にさらされてどんどんと競争に負けてゆく。