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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
藤井聡太
2022年02月15日
将棋で、19歳の藤井聡太氏が5冠となった。将棋の世界というのは年齢とか経験とかじゃなく実力主義だなあと思う。歴史と文化があるのに、ITの世界のような常に進化している怖さがあったりする。将棋自体がプログラミングと似ているのであろうと思える。プロ棋士全員の中で下から2番目の若さで、周りも将棋界の宝のように称えているあたりも将棋界というのはドロドロとしていないなあと思う。

将棋界というのも一つタイトルを取るにしても、差し勝負ではなくって、下に位置づけられたものほどいくつもの壁を乗り越えていかないといけない。竜王戦なんかは一番下から竜王になろうとすると途中何人もなぎ倒していかないと駄目で、下のグループから昇級する形で少しづつシードされていく形。実力的なグループ訳があってその中で上位に入らないと上には上がれない。対等な勝負というよりも、若い者にとっては不利な勝負環境を乗り越えていかないと取れないタイトルなので、年配の経験者とくらべても、鬼のような強さを持っていないと竜王には若くしてなれない。

もうすぐ順位戦もA級昇級で、名人になる可能性も高くなってきた。残るタイトルにしても2年3年の内に取ることになるだろう。近い将来に8冠が見えている。8冠を取ったときに、その一つでも他の棋士が奪回するというのは本当に難しいことだろうと思う。永世8冠も多分可能な実力の差。他の棋士たちがタイトルを取ることが出来ず食べていくことが難しくなってしまいそうではある。

すべての盤上の可能性を支配しているということが、経験のあるプロ棋士たちと比べてもこれほどの差になってしまう。学歴なんかにこだわる余地もなく、中卒のほうが一番すごいというあたりも将棋の怖さで有ったりする。最初のころによくメディアに出てきた母親もプロになってからは完全にメディアからは姿を消して、ものごとをわきまえておられるご家庭だなあと感じる。