2022年04月30日
インテルのワークステーション用のCPUにXEONというシリーズがある。これは私が20代のころからのあこがれのハイエンドな世界のもの。2014年に発売されたシリーズで2CPUで合計72コアのデスクトップが中古で発売当時の10分の1以下くらいの手ごろな値段で出ていたので買ってみた。メモリも128GBで使い切れないだろう。ゲームに使う用のマシンのようであるが私はゲームはほとんどしないし、したとしても将棋くらいか。
テスト的に起動してみたけど、なんだかなあと思えるような普通のスピード。デスクトップマシンだとファンの音がうるさいのが普通なのに、すごく静かでそれはそれで良いと思う。パーツからすると、CPUも中古でも2個で6万円くらいはするだろうし、グラフィックボードも中古で3万円くらい、メモリも6万円くらいはするだろう、あとは電源やマザーボードと箱、これは5万円くらいなので、大体20万円くらいで買った値段と見合う。仕事で買う糸とかでも高い糸なら一箱24kgで10万円とかはしたりするので安いと言えば安い。というか、原材料である麻の糸がどれだけ高いなあと思う。そこに染とか糊付けとか手がはいってくると、ひと箱24kgが20万円近くになってしまうから、細番手の織る前の染糸の値段というのは、中古のワークステーションの値段と1kg当たりの価格はそうかわらない。
今時、デスクトップのコンピュータを買うなんてありえないと思っていたけども、なぜか、若いころのときめきみたいなものが舞い降りてきて、そういうのって年を取ると消えるものだったりするので、そういう欲みたいなものが年を取って消えることもよいだろうことだろうけど、消えないうちに夢の一つを手ごろに叶うレベルのことなら叶えて置くのもよいだろう。ノートパソコンでは画面が狭くてプログラミングの開発の限界を感じていたので、こういうマシンだと快適にプログラミングもできるだろう。
20代のころの正月休みに、先染めシミュレーションソフトを作ったのは懐かしい。それはWINDOWS2000用だったので、今はOSが進化して動かないから、WINDOWS10用に作り直せたら良いんじゃないかなあと思う。1週間くらい籠ればできるだろうと思う。たぶん、処理速度がノートパソコンの20倍くらい速いのを想定をしているけども、動かしてみるのが楽しみではある。
私の頭の中にもペンティアムプロセッサーが内蔵されていて、先染めシミュレーションソフトが動いている。テキスタイルデザイナーさんでもそういう人は少なかったりするので、柄のイメージなんかの話をしても、色のイメージがかみ合わないことが多い。経糸と横糸の色が重なるとその部分が濁って全く違う色に見えるのだけど、そういう混ざったときの色を想像できる人というのは珍しかったりする。それを一生懸命、口で説明しても理解してもらえないのが普通で、シミュレーションソフトでいろいろとシミュレーションして見せてあげることができるとつくられたいイメージ通りなのかどうかも分かるであろう。
シミュレーションと実物との違いはもちろんあるので、シミュレーションというのは参考程度なのだけども色柄を組む時にはすごく役に立つ。