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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
手織りの整経
2022年05月22日
今日はお天気も良かったので外で手織り織機のレストアをした、2台をレストアしてアンティーク調ダークブラウンの美人さん2台ともなった。小傷などもたくさんあったけど釉を塗り直したりして目立たないようにして釉も天然ベースのナチュラルなものなので安心なタイプ。手で織る機なので、そういうあたりも気にはなる。

コロナ禍だと一人が使った後に次の人が使うには、手で持つ框の部分と、手前の巻き取り部分のなどは毎回ふき取りして使ってもらうことになるだろう。そういうのも想定して思いっきりエタノール消毒などしてもらっても仕方ない覚悟で、色どうなるかわからんけど剥げたりすればまたなんとかすれば良いと思っている。とりあえず今日1台はファブリカ村に置きに行ってあとから私が時間のできた時に整経して動くように調整をする予定で、その場で10分で織って持って帰ってもらえるくらいのリネンのコースターから始めようかなあと。もう一台はグリモクラと一緒に、丹波篠山の篠山タータン工房に6月に持って行ければ、多くの方に興味持ってもらって使ってもらう機会も多いのではないかと思えたり。篠山タータンの縦を掛けられたら良いなあと思って予定中。場所づくりされている方の場所に置いて、子供たちを含む多くの方に織ってもらえるようなプロジェクト。

本格的に手織りしている人から見ると手整経も大事な作業だとは思うのだけども、気軽にいろんなものを手織りの世界で織りたいと考える時には、織機をたくさん持つか、あるいは、一つの織機でいろんなものを織れるように、整経を交換できるような形がいいんじゃないかと思う。もちろんそれを手整経でいろいろ整経して、取り外しのできるようなビームに巻いて、いろんな整経されたビームを持っていて、必要な縦を建て繋ぎするか、ビームも機も一緒に交換するかすれば、いろんなものを1台の織機で織ることが出来る。普段林与が会社でシャトル織機でやっているのと似たようなことを手織り織機でもできれば、1台の織機でもいろいろな織物を織れるんじゃないかと思う。

もう一台のほう、外の工場のドアの前に置いといたら、小雨が降りだしてせっかく釉を塗ったのにまた明日乾かして塗り直し、残念。手織りは林与の本業じゃないけども、まあ、いろんな方に手織り機に接してもらって織物を手で織ることもそれほど敷居は高くないというアプローチを私の知人を通じて。本格的に伝統工芸的な手織りを目指すなら、麻組合さんの手織り体験3日コースなどあるのでお薦め、手整経から教えてもらえ、自分で3日掛けて織った織物がお土産になる。

林与のシャトル織機はおじいさんみたいな感じだけども、手織り織機というのはオブジェとしてもかわいいなあと思う。ピアノバーというのがあるけども、喫茶店などにも置いておいたら絵になるんじゃないかなあ。今、コロナ禍で、ミシンも手織り機も人気が高まって手に入りにくくなっているのも事実で、見直されて使われなかった古い手織り織機なんかが使われ始めている。