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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
月末
2022年06月30日
月末というのは支払いや納品など行わねばならず、織る作業よりも事務作業に近いことの調整ごとのほうが1日忙しい。リネンの糸の価格が上昇するということで得意先には連絡して発注予定などを考慮して糸を押さえるかどうかの判断などをしていただく。

正直、物価はどんどんと上昇しているけども、市況というのはコロナ前まで戻っているのかというとそういうわけでもないのに、コロナ前と比較すると中番手から太番手の糸値は2倍近く、使う糸の重さを考えると細番手の高級ゾーンよりも高くなってしまうものも出てくるくらい。

昨年の作柄の悪さや輸送費の上昇や円安なども大きく絡んで今までにないほどの糸の値上がりを経験している。地球温暖化というのはフラックスの栽培に関してもマイナスの影響ではあり、従来栽培されていた地域での栽培が気温上昇によって難しくなってきていたりもする。

しかしながら、麻という素材はエコ素材の筆頭に挙げられるほどに脚光を浴びていて注目度は高い。リネンなんかは特に不安定な要素が絡んでいるので、世界の需要を満たすようなことにはならないとは思うし、年々、織るのが難しくなってきているような気がするのである。一般的には連作障害があるといわれ、7年に一度とかいわれているけども、そういうこともなく同じ場所に植えられているのが普通であったりもして、日本でいうところの豊作不作が繰り返す柿みたいなものかなあと思ったりもする。

今日は、夕方岐阜に納品に行くと、綿をやっておられる方なのだけども麻の話になった。麻素材の中でも大麻に注目されている方というのは多いけども、例えば中国で大麻が栽培できるのも軍の管轄下にあったりするからで民間管理だと無理な話、日本で栽培するということは中国のようには統制を取ることは難しいであろうと思え、日本で栽培を許可すると裏で違法栽培だらけになる可能性は高く、特別許可の出た鳥取の大麻で町おこしでも違法栽培が摘発された。そんなものである。

今、空飛ぶタクシー構想とかあったりするけども、日本じゃあ無理なのも、交通規則にしても縛りすぎているのに空飛ぶタクシーなんて、投機筋の話なのかなあと思えたり。整合性のまったくないものというか、規制を厳しくしているものに、すごいチャンスを夢見させるようなところ。出前ビジネスも労働法規を見逃して独立事業者という扱いで、脱法的な要素だから成り立つような、厳しい日本の法律を逸脱したことをやればそれがニュービジネス的なのは、忖度な世界そのもので、派遣業にしてもそうだけども無責任においしいところ取りでやりすぎでまともに働く人を雇用していることがアホなレベルになってくる。