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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
大手SPA
2022年07月05日
低価格ゾーンだった大手SPAも高年齢層化してきて商品単価も上昇中で、数字だけを見ると、客単価は上がって客数が反比例して減るなど従来アパレルの成長期を終えたような路線に近づいてきている。雇用形態も、非正規雇用で若年層を有利に集めて来た形式から、正規雇用に移ったことで、売り場も1年1年高齢化していくような形。ブランド自体が若者層向けの展開が難しくなってゆくようなフェイズに入った。戦後若かった地場産業系の繊維産業が衰退していったのと同じような路線に入ったとは思える。

ディスカウントストアーがつぶれる一つの典型が、とりあえず安くて八百屋のようなものの売り方でバッタ物っぽかったから人を集めていたのに高級化したときに売り場は上品になって百貨店の高級な売り場みたいになったけど、お客さんは以前よりむちゃくちゃ減ってしまったみたいなのはよくありがちでつぶれちゃう。

どこのブランドも同じようにブランドの中で働く人が高齢化してくると、ブランドイメージの年齢層がどんどんと上がって来て、何十年も愛用者がいれば、どこもがシニア向けのブランドになってきてしまう。安いヤングカジュアルで始めたのに、半世紀経てばシニア向けのブランドになっているとか。

日本の大手SPAも2000年あたりからなので、20歳ほど時がたち10歳くらいは年齢層が上がっただろう。正規雇用始めたのでこれからは売り場のスタッフなんかも毎年1歳づつ年を取り始めることになる。無名のときに集まった人たちよりも、有名になってから待遇に憧れて集まった人たちが仕事ができるのかというとそれはまたなかなか難しい話。