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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
京都
2022年07月06日
今日、京都に住んでいる方と電話で半年ぶり位にお話しして相当に暑いそうである。京都というのは古い都だけども、人は常に入れ替わっていたりして新鮮なところが維持されているようにも思う。私も学生のころに京都に7年住んでいたけども、京都は学生の街なので住みやすいと思う。

外から京都に移り住むものというのは住む場所を選べるのでもともと住んでいる人たちよりも、便利な所に住んで、より華やかな京都らしさみたいなものを味わっている人が多いと思う。私も、小さな京都の事務所は京阪三条の駅前で、部屋の狭さよりも周辺の環境が便利で駅から一番近いからという理由でそこに決めた。

昔お付き合いのあった京都の問屋さんなんかはやっぱり室町界隈が多いが、それはもう昔の話で着倒れといわれた京都でもアパレル生地問屋業というのは非常に難しくなってきている。和装関係の業者さんなどは本場のままお店を構えて残っておられたりしてそれが京都らしいところだなあと思う。近代的なビルの立ち並ぶ烏丸から室町通りに移ると雰囲気が町家っぽい老舗のお店がたくさん見えて、そういうのが変わらない京都らしいところかなあと思える。

市内の中心部にも捺染工場なんかも点在をしていたのだけども、捺染台など作業空間が必要で、やはり固定資産税など難しい問題も多いんだろうと思う。多くが京都市内の中心部から右京や南区など移動された企業さんは多い。商いというのは表は商い、その奥は家みたいなのが普通でだから京都の商売が何十代も続いていたりする。京都の人の商売観というのは家業的な感覚が非常に強いとは思う。自分が生きていくための拠点が代々住んでいる場所でありその家の前の部分が商いの場所。そういう形って昔の商店街のようで今は珍しくなってしまっているけどもそういうのが本当はサステイナブルな形なんじゃないのかとも思えたりもする。