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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
おりこうさんは駄目
2022年08月17日
今、ビルゲイツ氏が来日、昔、ダイアナ妃が京都に来たときに、同志社高校2年のときのクラスメートの女の子3人が授業を抜けてダイアナ妃を見に行った。すごく大人しい女の子たち3人だったので、驚いたのだけども大問題になった、それは今となったらその女の子3人にとっても、逆に意味のあることだったりもする思い出だろう。大きなリスクとなっても心躍ることなんで一生でわずか数回だろう。

私もアメリカでも語学プログラムで皆勤を目指すタイプだったけども、先生方の好意で、実践的な英語学習ということで、午前中、サンディィエゴのダウンタウンの劇場での演劇を見た後に、ルームメイトたちに誘われて午後は、授業を休んでウェイルウォッチング。午後のクラスには半分以下くらいの生徒しか出席していなかっただろう。でも、それがいわゆるピアプレッシャーであったりもするが、学校の授業よりも、生きた経験から学ぶ。語学プログラムというのは形式的なもので、自分自身が自由にアメリカの中で生きてゆくのが最終目的で、ウェールウォッチングもさらなるチャレンジで悪くないだろう。

サンディエゴの語学クラスにも16人のうち、私を含めて4人の日本人がいたけども、教室では話す機会はなかったし、プライベートでも3か月間一回くらいしか日本語で話をしなかった。4人ともなんの約束もしなかったけども、4人ともがその覚悟で、でも、最後のお別れ会が担任の先生のアパートであって、お別れだったので日本のどこから来たのとか始めて4人で日本語でしゃべったら、先生のルームメイトが日本人はいつも日本人ばかりで駄目だと注意されて、先生がこの子たちは違うのよと先生のルームメイトに説明くださってた。そんな良い先生を裏切って、ウェイルウォチングしたのも、良心の呵責にさいなまれながらも、林与にとっては結果としては良かった思い出。結局、学校の授業よりも実社会でも目的をもって行動に移せる人のほうが強いのも当たり前で、発表のために準備を一生懸命する人よりも、なにも用意せずにその場で自由に発表できる人のほうが何十倍も強い。

サンディエゴの語学プログラムではスペイン語圏やポルトガル語圏の人たちがスピーチしだすと30分でも40分でも止まらない人がいて、先生が止ようとしても止まらないくらいで、生徒のスピーチが長すぎて授業が潰れちゃったというような、もはや英語の語学の授業というよりも自分の主張をどこまでも伝えたいような世界。何もみずに1時間でも2時間でも自国の歴史を英語で話せる人がいたり、なんか語学云々以上に伝えたいことを盛りだくさん持っている人がいたりする。

なんかそういう自由な人たちに囲まれて生活したときには劣等感すらも感じたけども、そういうのが世界では普通のレベルなんだというような意識も生まれる。そういう能力はなくても、幸い私は海外ルームメイトはじめとする友達にも恵まれいろんな考え方や経験を積むことができた。数学でいうと最大公約数じゃなく最小公倍数的なところで生きてゆくのが良いのかなあという感覚。自分でできるできるを増やして行くが大事で、その考えというのは、林与が織物をする上でも他の織物業者さん以上に役立っていたりする。腕白でもいいたくましく育ってほしい丸大ハムみたいなのが結局よいんじゃないか。