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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
縦繋ぎ
2022年08月20日
この週末は織機の一台を設置しようと動いてみたがうまく行かずで、来週に。かなり重めのビームを地元の友人に手伝ってもらって下す作業。友人は2回目の作業で、前回よりも重いビームなのでお疲れ。糸だけで80kgくらいか?ビームを入れると、130kgくらいだろうか。

織らないといけないものの縦繋ぎ縦繋ぎ、もう一個前のはタイイングマシーンで繋いだ、今回のは手で繋ぐのだけども。思い出すのがスタッフの子がまだ慣れていなくて糸を指の関節のところで扱うので指の関節の部分に糸が食い込んでそこが出血してテープを巻いて作業、可哀そうだけども、慣れて指の腹でそれほど力を使わずに扱うみたいな感じになるまではその状況が続いてしまう、そういうのは苦痛だろう。数をこなしして行けばコツをつかんでやり方も変わって力も必要なくなってくる可能性もあるのだろうけども、コツをつかむためには自分のやり方を変えようとする積極性みたいなものが必要だったりで、早くたどり着ける人もいれば時間が掛かったりたどり着くことを断念してしまうケースもある。

手で繋ぐ以外にもタイイングマシーンで繋ぐのもあるけども、それも何十年もやっている人でもできない人が多いし、出来る人は最初からやって出来るし、できない人というのはいつまでも出来なかったりが普通で経験の長さよりも毎回の仕事の深さみたいなものが最後の結果には大きく影響をしてくる。1回2回やってみて後は自分でできるくらいの人でないとこの仕事は難しいのかもなあと思う。出来る人は1回2回一緒にやるとその後は自分でどんどんと進めていける。手順など覚えないといけないし失敗しないように注意しないといけないし、いろんな理屈を分かって進めないと道具や機械が壊れたりするので、出来る人とできない人の差というものはあるだろう。

縦繋ぎで体を前かがみになって作業をし続けるので、最初はそこにも力が入ってしまうから、それも早めにコツをつかまないといけないのだけども、コツをつかむ前に作業を中断してばかりになってしまうと、コツをつかむところまでたどり着けないとかもある。忍耐力みたいなものがあるとそういうのを乗り越えやすかったりもする。そのうち自分との我慢との戦いが作業中にあるうちというのは大変だろうなあと思う。

織物の仕事をやっていない人でも、仕事経験の長い人というのは案外そういう作業でも初めから忍耐強く出来たりするから、他の仕事にも共通の要素だったりはするものだろうとは思う。指の動きの速さにしても手が小さく指の細い人のほうが器用なことは多いが、それよりも今までの仕事経験みたいなものがあるのかないのかと、実際に目の前に作業があるときにそれをどれだけ早く正確にこなそうとしているかが伸びしろ的な部分。